運命変更の鍵は過去でなく未来にあった!
奇跡の予知術が人生を解放する
定価 1,500円(税別)
発行・発売/ 講談社
ISBN 4-06-212365-7
☆★森田健
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■目次
序章 運命は決まっていて、しかも変更できる!?
その日、未来からの波を受信したのか?
不思議研究所とは何をするところか?
未来は決まっているのか?
第1章 未来を細部まで予知する古代の占い
人生は白紙の紙のはずではないか
容器の中に入っているものが当たるのか?
予知された未来に全財産で勝負を賭ける
コイン占いの原理
コインは何度振っても同じか?
一日で六百万円の儲け
証券会社で私の順位は一位
結局儲けは一億八千万円
金運を変える方法とその結果
土地の競売に勝つ
トラさんも最初信じていなかった
すべてはつながっている
台本から外れることはできるのか
とにかく事実を受け入れよう
タイヤに乗ってどんぶらこ
アインシュタインは「場」をこう説明した
第2章 占いで運命を変更する
ウサギ八匹で命が救われる
色と数字がエネルギーを持つ
朝五時に行ったら落ちた大学に入れた
鈴九個でネズミの駆除
魚のぬいぐるみで病気が治る
未来は陰の世界
集合無意識にアクセスしているのか
運命変更のレーザー砲
第3章 未来が現在とシンクロする
笑い声は運命を好転するのか?
なぜ雨が降ると子供は助かるのか?
時空とは何物か
あなたには鳥の声が聞こえるか?
外側と内側の信頼関係
運命好転のための外応
集合無意識とつながる
第4章 不思議現象と占いもシンクロしている
煎ったピーナッツが芽を出した
因果律が逆転する現象
誰からも信用されなかった異端の科学者
機械による蘇生成功
生命制御装置(ライフコントローラー)
人工の「月日」を作る
十二年周期の天然エネルギー
動かすときにエネルギーが出る
運命は百%決まっていると言った超能力者
超能力者の前で実演する六爻占術
第5章 運命の法則はあるか
数値一つで運命が変わる
運命は波動が作りだしているのではないか
運命を変える二つの方法
運命を選択するのと変更するのは何が違うか?
エネルギーで運命を変える
第二の時間、それを加えると五次元になる
五次元の扉を開く鍵の一つは「意識」
「意志」は「自由意志」ではない?
第6章 運命変更の鍵としての問いと答
コインを振らないで未来を知ることができるか?
バッタの動きが株価の動きとシンクロ?
問いがキー
意味づけと外応の違い
問いは人生を変える
時空は価値観を持たない
どうすれば答えてくれるか?
運命のジェットコースターに乗る
今の自分を肯定する
人は自由になれるのか?
時空との信頼関係へ
個を持ったまま時空とつながる
時空全体に広がった私こそが「源」である
■もりけんからのコメント
■これ以上の本は書けないと思いました。
前作「不思議の科学」は書き始めてから3ヶ月半で本屋さんに並びました。でも今回の「運命を変える未来からの情報」は7ヶ月半を要しました。なぜこんなにかかったかと言えば、編集者も私も良い本を作ろうという気持ちが強く、妥協しなかったからです。
書いては議論し、書き直しては議論するという日々でした。そのたびに内容のレベルが上がってくるのが実感できました。
ある日私は、編集者に言いました。
「もうこれが限界でしょう」
すると編集者は言いました。
「いや、森田さんならできるはずです」
私は黙って家に帰りました。だって、もうこれ以上の文章は出ないと諦めていたからです。
でも夜瞑想していると、突然文章が頭の中に湧いてくるのです。瞑想を中止して慌てて書き留めました。
翌日編集者に送ると
「やっと一つの壁を越えましたね・・・」
という返事が返ってきました。でもそのあと
「次は、この部分が・・・」
と言って、指摘されます(笑)。
この繰り返しで出来上がったのが今回の本です。
ですので今はこのように思っています。
「もうこれ以上の本は書けない」・・・と。
このことをホームページに書き込むと、
「もりけんさんに限ってそんなことはあり得ません」
というレスポンスがあり、編集者からも
「森田さんはこれからももっと素晴らしい本を沢山書くと思います」
と返ってきました。でも今は、出し切った力に、自分自身が驚いているのが本当のところです。
■私が思うこの本のテーマ
「運命は決まっているけれど、変えることができる」…これが本のテーマです。運命が決まっているというのは「仮予約」のことです。
「私たち」は仮予約の状態で宇宙を造ってしまったようなのです。「私たち」と書いたのは、私たち自身がおそらく、創造主の一部だと思うからです。
私は長いこと、「人生は白紙だ」と思ってきました。白紙に書き込むのが私自身の人生で、それを持ってあの世に行き、色々と評価されるのだと思ってきました。
ところが生まれたときに持っていた紙には、なんと「下書き」があったのです。
それはあぶり出しでした。私を含めた普通の人には、白紙に見えただけなのです。
そしてあぶり出した「下書き」は、書き換えることも出来てしまうのです。
自分の不運を嘆く人、他人を羨む人…そういう人が読むと、そこから脱出できると思います。運が良い人が読めば、もっと運が良くなると思います。
六爻占術をやっている人も、やっていない人も、楽しんで読めると思います。なぜなら六爻占術を単なるツール(道具)とみなし、その上にある時空の謎に迫っているからです。
そして最後には、私たち自身の生き方に対して、問いを発しています。
運命から自由になるにはどういう生き方をすれば良いのか・・・。
その答を得るために、私の中で二回のどんでん返しがありました。つまり、私の常識が二回崩されたのです。そして最後に着地した点は、ひとつ上の次元だったのです。
私はアセンション(次元上昇)という言葉は好きではありませんでしたが、まさか自分の本がそれに当てはまるとは、夢にも思っていませんでした。
読みたい人は読んで下さいなどと言いません。是非、是非、読んでいただきたいのが、今回の私の本です。
■「未來情報,改變命運」‥「運命を変える未来からの情報」の中国語版
さて、2006年6月、「運命を変える未来からの情報(講談社)」が中国語に翻訳されました。
出版したのは台湾の出版社で、売られる地域は台湾、香港、上海です。
本の題名は「未來情報,改變命運」です。
話が持ち上がったのが2004年の11月ですから、出版までにだいぶかかりました。
なぜかと言えば翻訳に一年かかったからです。原文は私自身、3ヶ月で書き上げているので、翻訳がいかに大変だったか、わかります。
翻訳したのは、日本の東京学芸大学に留学経験を持つ中国の女性です。今は四川大学で日本語を教えているみたいです。
訳本「未來情報,改變命運」のページを開けると、次のような文字が飛び込んできます。
「神是否存在?」、「我是誰?」、「時空為何者?」、「我門従何拠来、又将往何拠去?」
私の原文では「神はいるか、私とは何か、時空とは、私たちはどこから来てどこに行くのか‥」です。
中国を旅行しているとき、占いの達人に出会うと私は聞きます。
「神はいるか、私とは何か、時空とは、私たちはどこから来てどこに行くのか」‥と。
占いの達人は言葉に詰まります。
そのときトラさんが私に呟きます。
「中国で占いをやっている人は、みんな自分の生活のためです。自分の生活が良くなれば、それでいいんです。森田さんのように根源的な問題を考える人はいません」
そうなのです。私の本の特徴は、ここにあると言っても過言ではありません。
私の本は、中国の情報が元になっています。
それがわざわざ中国語に翻訳されて、元の国に帰るのはなぜでしょうか‥。
それは私の本が、スタートラインに帰っているからだと思います。
日本人は応用することが得意だと、世界からは批判されることが多いです。実際、科学の分野でも基礎的な研究よりも、理論を使って具体的なものを作り出すことが得意という面はあります。
しかし私の本は逆です。占いを使ってどうやって生活を良くしていくかということに焦点が当てられていません。でも考えてみて下さい。そういう本を私が書いたら、中国語に翻訳されることは無かったのではないでしょうか‥。
そういう本を中国の人が読めば「元々は中国の情報なのにそれを日本に持っていき、日本人が自分の生活を良くしようとしている」と思う人もいるような気がします。
しかしなぜ翻訳されて逆輸出することになったかと言えば、「神はいるか、私とは何か、時空とは、私たちはどこから来てどこに行くのか」がテーマだったからだと思います。このテーマは、お金儲けなどには直接結びつかないからです。
ところがどうでしょう‥。私は大儲けしています。「私は誰」を追求しながら億単位の利益を上げています。
しかし前述した仏教修行者のように、欲を捨てたわけではありません。株でひとつの銘柄に全財産を賭けるなど、仏教とは縁の遠い話です。仏教修行者なら株の売買すら、忌み嫌うでしょう。
しかしもしも私の本が、哲学的な問題だけを書いていたら、翻訳されて逆輸出されることもなかったと思います。
少なくても私が今まで手にした占い本は、どちらかに片寄っていたと思います。
本質的なものを追求する人は、欲望を下に見ていました。仏教修行者のようにです。
かたや欲望を追求する人は、本質的なものなど研究してどうする・・という態度でした。
このふたつは、水と油でした。
科学者が占いを嫌うのは、単に科学的ではないという理由だけではないと思います。それを欲のために使われることが多いからだと思います。
私の本は、水と油を合体させたのだと思います。仏教修行者で言えば、欲望を肯定しながら仏の道を模索しているようなものだと思います。
今まで占いは非科学的であり、欲望の対象でした。かたや「私は誰?」はとても根源的です。このふたつの合体は、たぶん今までには、ほとんど無かったと思います。
だから中国の人にとっては、嬉しかったのではないでしょうか‥。
あらゆる面で中国文化が肯定されたからです。
しかしこの訳本「未來情報,改變命運」は、永遠に売られ続ける保証はありません(笑)。
■プロフィール
森田健(もりたけん)
1951年、東京都に生まれる。上智大学電気電子工学科卒業。
富士通(株)を経て、コンピューターソフト会社を経営しながら、不思議研究所を設立。
「時空」と「私」の謎を解くために、数々の不思議現象を探究し、世界中を取材する。
独自の着眼点・好奇心と体当たりの姿勢は、根強い人気を博している。
1997年以降、以下の著書がある。