テーマ:「ハワイ紀行2002.12」
書き込み期間:2002/12/11〜2002/12/20
要旨:
毎年夏に行っていたハワイに、今年は12月の季節に行くことになりました。
ハワイでは本を読んで過ごしていましたが、その中でも私が衝撃を受けて徹夜で読みふけったのが『不幸論』という本でした。
真実を知ることと幸福になることは両立し得ない、そして自分は幸福よりも真実を取る、というのが著者の持論です。これには私も同意しました。
この本には、「自分自身の不幸を生きる」という言葉が出てきます。また、人を救わない(救えない)ということも言っています。私はこれにも同意しました。
私も日頃から「親切をしない」というスタンスを取っています。不思議調査をするときでも、善悪を超えた縁で人と出会い、「あなたのために」という善意で送られた情報は受け取らないことにしています。
著者が幸福の定義というものをしっかりと書いてあるところにも感心しました。
この『不幸論』は、私が非常に気に入った本です。
他に読んだ本としては、神田昌典氏のビジネス成功ノウハウ本があります。そこに書かれている手法が、今まで私が会社経営でやってきた方法と共通していたのでした。
その方法とは、「感情に訴える」ことです。これで神田氏も私も成功しています。
私の場合は、取締役の実名宛に手書きのDMを送ることで契約を取りました。
神田氏の本は、願望を実現したい人や会社を経営している人が読めばとても役に立つと思います。
私が不思議研究所の会社を始めた時、「利益とは切り離すべき」という多くの意見を無視して金銭的な利益を追求しました。利益を出さずにお金以外の部分で清算をするようになると道を誤ると考えているからです。
私は直接的に利益を生まない調査に出たり、収益の少ない講演をやったりもしますが、そういうお金ではない部分を作り出すのはやはり「お金」なのです。
『単純な法則に支配される宇宙が複雑な姿を見せるわけ』という本も読みました。
この本によれば、21世紀になってからの科学者は「何故こうなるのか」という疑問に答えなくなってきたといいます。
現代の科学では物質の法則は説明できても、ある男女の未来を説明することは出来ません。
一方、六爻占術では、比較的単純な原理で未来の情報を知ることが出来ます。
この本には、「単純な法則に支配される宇宙が複雑な姿を見せるわけは・・まだ私たちが知らない別の要因(方程式)があるのではないか」とあります。
他に大きな示唆を与えてくれたのが、エネルギーが無くても宇宙が発生することが可能だという説です。
私にはとても刺激を感じさせる本でした。
ハワイに行って帰って来ると、ハワイにいるのと日本にいるのとでは、やはり何かが違うと実感します。
ハワイで良い本を読んだことが、これからどんな変化に繋がるのか楽しみです。
帰国した今、六爻占術の勉強と「何故」の追究をもっと徹底してやっていきたいと思っています。
目次
○ハワイ紀行の始まり
○成田で買った本の目次
○『不幸論』
○自分自身の不幸を生きる
○『非常識な成功法則』
○『心理学講義』
○『あなたの会社が90日で儲かる』
○『単純な法則に支配される宇宙が複雑な姿を見せるわけ』
○ブッダポイント
○私にとっての『不幸論』
○ハワイで読んだ本・読後の感想
○感情マーケッティング
○日本に到着しました
ハワイ紀行の始まり

 今、成田空港です。これからハワイに向けて出発します。
 今年の9月に中国で直感予想師は言いました。「森田さんは12月にアメリカに行きます。」・・当たりです。
 毎年夏にはハワイ島に行っていました。今回は夏に行かなかったので、今の季節に行くことにしました。娘は一昨日期末テストが終わり、終業式までは休みになるからです。
 今回も例年と同じ場所で、同じ部屋を予約しています。イルカが一番よく見える位置です。
 旅行中は、やはりいつもとは違った書き込みが出来ます。不思議なものです。自分というのは同じはずなのに・・場がなせる技でしょうか・・
 またベランダでビールを片手に、書き込みます。ビーチで本を読むのも楽しみです。

成田で買った本の目次



 機内で読んだ本の「まえがき」の部分です。面白いので本ごと写しました。上から順に読んで下さい。












『不幸論』

 機内で読んだ本は『不幸論(中島義道著)PHP新書』です。
 2002年10月29日発行の本なので、新しい本です。
 本体価格660円ですので、660円で不幸が買えれば安いものです(笑)。いえ、ほんと・・幸福になりたという人は買わない方が良いです。
 この本は成田空港で買いました。家族が雑誌を選んでいるとき、ふと目に留まったのが『不幸論』・・時間がないので中身も見ないで買いました。
 実を言うと、「どうせ奇をてらった内容だろう・・」と思っていました。ところが読み出すと・・
 著者は頭が良いです。しかも実行力もあります。幸福に見切りを付けて不幸路線まっしぐらを、実践しているのです(笑)。
 私は機内で食事が終わった後、パラパラと読み始めました。すると、止まらなくなりました。映画も見ずに、結局一睡もしないで読みました。
 面白くないところもあり、面白いところもありました。でも、幸福になりたい人には、読むことを勧めません。
 今が幸福だなどと思っている人にも、読むことを勧めません。ちょっと前に幸福を味わった人にも、読むことを勧めません。
 幸福になりたい人を「幸福教」と著者は言っています。
 私も「幸福教」に入信するまでには至っていませんでしたが、幸福を否定したりはしませんでした。不幸よりは幸福が良いと思っていました。
 心のどこかでは幸福になりたいと思っていました。六爻占術も、幸福をもたらすものだから、やっているとも言えました。
 ところが著者は書きます。「真実が何であるかを知ること・・こういう境地に達したとき、ひとはごく自然に幸福録論者から離れていく。幸福よりももっと大切なものがあることを知る。自分がいかに苦しんでも、不幸のどん底に落とされても手に入れたいものがあることを知る。人は熱病のような幸福から"醒める"。」
 著者は幸福よりも真実に重きを置きます。しかも両方取るということは、無理だと言います。私もこれには同感です。
 精神世界では、幸福になることを勧めます。そして自分の考え方次第で、いつでも幸福になれると説きます。
 ちょっと今の文章をもう一度書きます。「そして自分の考え方次第で、いつでも幸福になれると説きます。」
 これが言おうとすることは、自分の考えを変えれば幸福になれると言っているのです。 でも著者はこれに反対します。自分自身を変えて、幸福になるな・・と。
 このHPでもしばしば幸福論が出ました。無一文でも幸福になれるか・・いやなれはしない・・
 しかし著者は「幸福になる」ということ自体が、事実から遠ざかることだと言います。

自分自身の不幸を生きる

 最後の章は、とても良いです。タイトルは「自分自身の不幸を生きる」です。
 自分自身とは何かというと、幸福を形作るものの中にはないと書いています。
 自分の本当の部分は不幸の原因だから、それを覆い隠すために嘘の幸福を作ろうとしているのだと・・
 著者は本の中で次のように書いています。「幸福になろうとすること、それは自分自身を選ぶことを断念することである。自分自身を選ぶこと、それは自分自身の不幸の「かたち」を選ぶことである。それゆえ、自分自身を選ぶには勇気が必要である。」
 彼は続けます。「自分自身とは何か、それがどこかにころがっているわけではない。"そのままのあなたでいいの"という甘いささやきが表すような安易なものでもない。」
 そして本の最後の言葉・・「だから、あなたは自分自身を手に入れようとするなら、幸福を追求してはならない。あなた固有の不幸を生き続けなければならない。」
 『不幸論』の中に、「返事を書かない」「人を救わない」という言葉が出てきます。どちらも私がいつも言っていることです(笑)。
 しかし正確に言えば、著者は「人を救わない」のではなく「救えない」のです。私も同感です。なのに、人を救おうとする人の、なんと多いことか・・
 同じことは、「あなたのために・・」という言葉にも現れます。
 私のところには数多くの情報が来ます。その手紙やらファックスを見たとき、「これは森田さんにとって良い情報です」というようなことが一言でもあれば、次は読みません。
 たいてい書いてあるので、ほとんど読みません。
 私はどこの国に行くときも、まず最初に新聞広告を出します。その結果・・神坂さんや若山さんや孫さんやトラさんに出会いました。
 彼らとは「善」が仲介に立って結ばれたのではないのです。だから本物なのです。本物は善悪を越えていないといけません。
 善が仲介で結ばれれば、カルマを残し、それはやがて裏切られます。これは私の仮説であり、私の人生の大きな方針です。
 ですので私は「親切をしない会の会長」をやっています。人を救わないのも、その会の会長だからです。不幸が当たり前なら、救わなくて当然です。
「森田さんのため」という情報を受けたり、その返事を書けば、「幸福」に向かって走り始めます。
 送り続けることを、受け取り続けたことで、私は最近、手痛い目に遭いました。親切は、拒否することもしなければなりません。
 著者はそれを実行してきました。そして当然のことながら、罵声を浴びました。「あんたは何様だ」・・と。
 自分自身の不幸を生きることは、簡単なことではありません。
 さて、『不幸論』の中に書かれている「幸福の定義」を書いておきます。
1.自分の特定の欲望がかなえられていること
2.その欲望が自分の一般的信念にかなっていること
3.その欲望が世間から認められていること
4.その欲望の実現に関して他人を不幸に陥れない(傷つけない、苦しめない)こと。
 これは大変に良くできていると思います。この本を書くために五年の月日が経ったとありますが、まさにその価値はあると思います。
 このいうしっかりした定義をすることの出来る著者は頭が良いと思います。

『非常識な成功法則』

  
『非常識な成功法則(神田昌典著)フォレスト出版社』という本を読みました。
 以前、神田昌典という人が書いた文章を書き込みました。
 「不思議の友」の会員が「この人は森田さんの考えによく似ています」と言って教えてくれた人なのです。以下は以前アップした内容です
****************************************
未来が変われば今が変わる
 講演会に出た人が、面白い資料を送ってきました。
「未来が変われば今が変わる」というのは、ある会社経営のコンサルタントも同じことを言っているというのです。
 原因思考ではなく、結果思考にすれば、会社はうまくいく・・ということです。
 原因を追及して変えても、何も変わらない。しかし未来を変えると、原因が自動的に作り出されるというのです。
 原因が結果の原因ではなく、結果が原因の原因だというのです。
 次のような言葉が書かれています。
「我々のほとんどの会社は問題が起こったときに原因を追及して、そしてその問題を解決しようとする思考法が染みついている。しかしこれが会社にとっては致命的な思考パターンとなる」
「我々は原因をつきとめてそれを直すことが重要だと教えられてきた。それがまさに組織の問題を起こす思考法だったのである」
「問題やクレームのない組織は、その時点で、成長が止まっている」
「結果思考に変えることにより、効率アップおよび平穏な心が得られる」
2002/11/139:09:01
****************************************
 この文章に出てくる「ある会社経営のコンサルタント」とは、神田昌典のことです。
 『非常識な成功法則』もかなり面白いです。目次を書き出しましょう・・
・成功は「悪の感情」から始まる
・やりたくないことを見つける
・自分にかける催眠術
・自分に都合の良い肩書きを持つ
・非常識的情報獲得術
・王様バッタのセールス
・お金を溺愛する
・決断は、思い切らない
・成功のダークサイドを知る
 これを見ただけでもかなり変わっている感じがします。実際にこの本のやり方で、年収を上げたり、成功したり出来そうです。
 しかしその前に読んだ『不幸論』が強烈で、この成功ノウハウ本は、陰が薄れました(笑)。
 実は明日も、神田さんの本を読まなければなりません(笑)。二冊、持ってきたからです。
 日本にいれば、もう読まないで別の本を読むかもしれません。しかし持ってきてしまったという運命の下にあります。
 でも、面白い接点も発見しています。上に挙げた目次の最後の章・・「成功のダークサイドを知る」は、まさに成功の頂点で不幸に転落するケースが書いてあります。
 そうはならないように、精神性を充実させなさい・・と書いてあります。
 ところが『不幸論』の著者は、まさにダークサイドがスタート地点なのです。
 成功者が最後に転落するダークサイド・・成功者がダークに至らずに完走した例の方が少ないかも知れません。
 これとは逆に『不幸論』の著者は、最後の方に書いています。「不幸になろうなろうとしていたら、意外に幸福みたいな感じになってきた」・・と(笑)。
 これは不幸を目指す者の、ダークサイドかも知れません。
 さらに今日読んだ成功ノウハウ本は、最初が「成功は悪の感情から始まる」でした。ダークから始まり、ダークに至る・・
 綺麗な海岸を目の前にして、私はダークサイドに思いを寄せます。
 以下は、『非常識な成功法則』からの抜粋です。
****************************************
「成功は悪の感情から始まる」
 嫉妬、敵対心、ミエ、虚栄心等の「悪」の感情。一般的にはこのようなマイナスの感情は持ってはいけないと言われている。ポジティブ思考信奉者には最も嫌われるものである。
 ところが実際問題としてこの「悪」の感情というのは、非常にエネルギーが高い。「悪」は「善」とはプラスマイナスの極性が違うだけで、エネルギーという観点から見ると、ものすごく強いエネルギーを持っている。人間の「悪」の感情は、戦争を起こして殺人までできちゃう。トンでもないパワーがあるんだ。「善」の体現者であるマザーテレサやガンジーは滅多に出てこないが、殺人者は腐るほどいる。それだけ凡人には「悪」のエネルギーが充満している。
 金銭的成功に至る道のりで、このようなマイナス感情のエネルギーを活用している成功者は多い。あっ、いや、前言撤回。活用しない人なんて、滅多にいないんじゃないか。
(中略)
「悪」の感情はそこにちゃっかりあるのだから、否定しても仕方がない。成功したいなら認めて上げよう。
 そして、そのエネルギーをちゃっかり利用する。
****************************************

『心理学講義』

『心理学講義(渋谷昌三著)ナツメ社』という本を持ってきて読みました。
 そこに「リーダーには二つの資質が求められる」とあり、その一つが目標をどれだけ達成できるかという資質、もう一つはなんと家庭的資質だそうです。
 ちょっと考えると家庭的資質など、関係ないみたいですがね・・



 この本の中から、「得したければライバルの邪魔をしないこと」という章について書きます。
 まず下の図をご覧下さい。これは実際に行われた実験です。
 二人の運送会社の人が、譲り合わなかったらどうなるか・・というテストです。
 結果は、お互いに譲り合った方が利益が大きかったのです。



 さて、本では次のようにも書いています。「邪魔されても報復しない方が利益が大きい。」
 アメリカはテロを契機に戦争に突入しようとしていまして、それはアメリカの経済を復興させ、日本までも復興させると言う人がいますが、これは本当でしょうか?
 そんなスケールの大きな話ではなくても、私の身近にも似たようなことがあります。
 F氏のような有名な人は、著書などで知ることが多いです。そして実際に近づき、直接的な交友を持つようになり、あるきっかけで二人の間に亀裂のようなことが起こったとします。
 彼はF氏のことを「そんな人のはずではなかった」と言って批判するようになります。
 それだけでなくF氏を肯定している人に「あんな人に付いていくのはやめた方がいい」と言うようになります。
 ここで最初の話題に戻りますが、「邪魔されても報復しない方が利益が大きい」の中の、邪魔とは最初の亀裂であり、報復は、他の人に「やめた方がいい」と言うことです。
 世の中にはこれが多いです。一度付き合った相手をけなすこと・・
 個人ではなくて組織の時もあります。「××はひどいところだよ、行った俺が言うんだから間違いない・・」こういう人は、とても損をしていると思います。
 聞けば、その原因は単に自分の自尊心を傷つけられたとか・・いうことが多いです。
 ん??私に言わせれば、やっとお互いの違いが見えてきた・・というのに・・です。
 男女間でも同じことはありそうです。「相手が××だから、私もよ・・」これはまさに、足の引っ張り合いです。
 人間的成長があるとすれば、こういう部分だと思います。
 これは本当でしょうか・・
 自分の評価を低く言われると、誘いに乗りやすい?



 これは・・(スウェーデンはちゃっかりモノ)


『あなたの会社が90日で儲かる』

『あなたの会社が90日で儲かる(神田昌典著)フォレスト出版』という本も読みました。
 実際にこの本に書かれているやり方は、経営者の私としては大変に参考になりました。
 でも、大半は「知っていたこと」、「私がやっていたこと」ですがね・・
 さて、経営ノウハウよりも、この本に書かれている神田氏の人生が面白かったです。
 彼は私と同じ上智大学卒です。外国語学部で、外務省に入りました。ここまではエリートです。
 でも東大卒との間に大きな壁があることを知り、外務省を辞めます(この辺、見切りが良いと思います)。
 そして冷蔵庫のセールスを始めます。しかしほとんど売れません。「役人のお前に売れるはずがない」などとも言われます。
 で、彼のいる支店は閉鎖されることになりました。残務整理のために彼だけが180日だけ残ります。彼にはそのとき子供も産まれました。
「こんなときに路頭に迷うわけにはいかない・・しかも生き甲斐を求めて外務省まで辞めて・・」そう思いました。
 刻々と期限が迫ります。人員は、自分一人だけ・・
 こう言っては何ですが、私もそうでした。
 自分の会社を始めたのはいいですが、毎日飛び込み営業をしても一社も契約出来ません。
 受付すら通れないとき、「あのクソ女・・」とつぶやいたものでした(笑)。
 神田氏は、あるDMを打ちます。私も、DMを打ちます。
 神田氏は、当たりました。私も当たりました。
 神田氏が取った手法・・それは「感情に訴えること」でした。
 私が取った手法・・それも「感情に訴えること」でした。
 だから表記の本の副題は「感情マーケッティングでお客を掴む」です。
 彼が取った方法は、細部に渡り、本に書いてあります。私が取った方法は、他愛もないものです。
 私は登記所に行き、これから出そうとする会社の概要を調べ(閲覧は可能です)、「××会社御中」ではなく、社長あるいは担当取締役の実名宛で出したのです。
 しかもDMは手書きです。こうなるとDMではなくて、ラブレターです(笑)。
 たったそれだけで三軒に一軒は契約してくれるようになったのです。
 最初契約が取れた晩は、一人で後先分からないほど飲みました。一軒取れれば全部取れるという法則が、私にはあったからです。
 よく言います。「一軒しか取れなかったよ。」
 でもその一軒がなぜ契約してくれたかを知れば、全部が取れる可能性があるのです。
 たかが一軒、されど一軒・・
 神田氏はアメリカに留学してMBAまで取っています。そんな彼は言います。
「経営学や経済学は、飛び込み営業には全く役に立たない」・・と。
 私も実は留学経験があります。MBAは取っていませんが、同じように経済学を学びました。
 でも、飛び込み営業には、からきし役に立ちません。
 学校では「感情マーケッティング」なんて、全く教えてくれません。
 私は成功したベンチャー企業として、NHKにも紹介されました。7時のニュースやニュースセンターにも出演しました。NHK主催の講演会もしました。
 それを始めとして、全国を講演しました。私がやったビジネスの手法を講演したのです。
 しかし不思議研を始めたら、それらはパッタリと止みました。オカルト信奉者が、正規のビジネスを語ってはいけないのです。
 もちろん私には悔いはありません。
 ある人が私の所を訪ねて来ました。不思議な話よりも、ビジネスの話として・・です。
 で、『不思議の友』を見て、彼は言いました。
「これは神田昌典さんの上を行くものですね。」
「神田ナントカさんて、誰ですか?」
「知らないのですか・・今、最も先進的な経営コンサルタントですよ」
 その二週間後に講演会があり、そのお昼の懇親会で神田さんの資料を持ってきた人に会うことになります。
 神田氏は本の中で言います。「見込み客を常に集めなさい。そして見込み客に情報提供しなさい。するとお客から自動的に買いたいと言ってくるはずです。」
 私は彼の二冊の本を読み、「なーんだ、私がやっていることじゃん・・」と思いました。
 越えているかは、別として・・
 私は懇親会などで名刺交換する人は、勝手に『不思議の友』の会員にしてしまいます。だって向こうは私に興味があるわけですから、私が『不思議の友』を送り付けても怒る人はいません。
 さらに六爻占術の新聞広告では、資料請求を第一とします。そして彼らも『不思議の友』の読者になります。
 今すぐモノにしようと、焦ってはいけません。焦ってホテルに連れ込もうとして、「今日はダメ!強引な人は嫌いよ」と言われた人は、いるのではないでしょうか・・(笑)
 だから「六爻占術、今ならお買い得、りんごちゃんマニアックマニュアルが付いているよ!」なんて、絶対に言いません。
 『不思議の友』は物を買ってもらうためのマーケッティングだけではありません。多くの不思議情報が来ます。その中で「善」の匂いのしないものに、私は反応します。
 でもバックナンバーが高いという人は多いです。私は高くないと思いますが、なぜ高いと感じるのでしょうか・・
 それはタダでもらう人がいるからです。それに比べて、1500円で買う自分は不幸だと・・(笑)

『単純な法則に支配される宇宙が複雑な姿を見せるわけ』

『単純な法則に支配される宇宙が複雑な姿を見せるわけ(ジョン・D・バロウ著)青土社』という本を1/5ほど読みましたが、私にとってはとても刺激があります。
 この宇宙の仕組みは早いうちに解明されるだろうというのが20世紀の科学者の一般的見解でした。ホーキングも同じことを言っていました。
 でも21世紀に入ると、ほとんど言わなくなりました。
 しかも、20世紀では「何故これは、こうなるの?」と科学者に訊けば、「これはこういう法則があるからだよ」と答えたそうです。
 実際のところ、私たちが学校で科学を学ぶときも同じでした。偉い科学者は何でも知っているに違いないと思っていました。
 いえ、知らなくても、近いうちに知るだろう・・と。
 ところが今読んでいる本によれば、科学者が答えなくなってきたのだそうです。
 それは、根本原理は単純なのに、なぜ世界はこんなにも複雑なのか・・に答えられないからだそうです。
 いえ、20世紀には答えていました。「それは単純なものが絡み合っているからだよ」・・と。
 方程式に近い領域では、確かに説明ができます。でも少し拡大すると無理です。
 原子の構造は、タンパク質の数秒後の未来までは説明できても、ある男女の未来は説明できません(笑)。どちらも原子の動きのはずなのに・・です。
 ここで笑う科学者はいますか?いたら、本物ではありません(笑)。本書はこの部分に挑戦しようとしています。
 ところが六爻占術は、原理がとても簡単です。陰陽五行と幾つかの因果関係だけです。その気になれば一ヶ月で覚えられます。
 比較的簡単な規則でありながら、男と女の未来まで分かります。失恋した女性が自殺したかどうかまで分かります。
 非常に単純な方程式(卦)から、とても複雑怪奇な現象が分かります。
 この本の著者は書いています。「単純な法則に支配される宇宙が複雑な姿を見せるわけは・・まだ私たちが知らない別の要因(方程式)があるのではないか」・・と。
 この話題は、ハワイの間、ずっと書くと思います。
本文より抜粋
****************************************
 古代の文化が賭け事などの偶然のゲームを産んだことも分かっている。ただそうしたゲームには普遍的原理や「法則」を考えることができるような一般的側面に欠けていた。
 古代の賭博師は、どの目の出る確率も同じになる対照的なサイコロではなく、骨など、非対称的なものを使っただろうし、それが投げられたあとでどの向きに向くかは可能性が同じというわけではなかっただろう。
 こうした装置のいずれかのふるまいについて、定量的なパターンあるいは理論があり得たにしても、すべてに普遍的に当てはまるようなものはなかっただろう。
 そういう一般化には、それぞれの結果が出る可能性が等しいという考え方による単純化が必要である。
****************************************
 著者はケンブリッジ大学の物理学の教授です。
 彼は六爻占術は、やらないでしょう。
 なぜなら「そういう一般化には、それぞれの結果が出る可能性が等しいという考え方による単純化が必要である」と締めくくっているからです。
****************************************
 ビリヤード(玉突き)をした場合、玉が10回も台の壁面に衝突すれば、ニュートンの力学法則の知識は役に立たなくなる。それだけの間に、球の位置における当初の量子的不確定部分がテーブルよりも大きくなるからである。
****************************************
 たったひと突きの玉ですら、その未来を確定することができないのに、どうして勝負の行方が分かるのでしょうか?
 今の科学の延長では、六爻占術の方程式を見出すことは出来そうにありません。
****************************************
 奥底に万物理論が存在するとすれば、それをとらえる能力が人間にあるという自信は、どうすれば持てるのだろう。
 これは万物理論がどれほど奥にある構造かによる。
 永遠に部分的にしかとらえられない、無限の奥えとつながる構造の列を想像することもできる。
 逆に「万物理論」は表面にある外見の、ほんのわずかに下にあって、十分に我々の理解力の範囲内にあるのかも知れない。
 いちばん根本的な物理学の法則が、この宇宙で一番奥底にある、いちばん論理的に複雑な側面だということにはならない。
 実際には、自然界の法則の結果は、決まって法則そのものよりもずっと複雑であることが分かってきた。
****************************************
 六爻占術の規則は、深いところにあるのでしょうか?浅いところにあるのでしょうか?
****************************************
 近年、アメリカ議会は超伝導超大型衝突器計画を否決した。費用がかかるからだというのが理由だ。
 我々にとって残念なことに、自然法則の一番興味深く根本的な側面は、我々の穏やかな地球の環境で経験されるエネルギーを遙かに越えるエネルギーで生じる、対称性が破れる過程によって、複雑に姿を変え、隠されている。
 自然法則はその真の単純な姿を、到達できないほど高いエネルギーになってはじめて現すものと予想される。
(中略)
 ガリレオやニュートンのような人物が、自然の動きやその法則について、地元の商店街で調達した部品で組み立てた装置を使って核心に迫る発見ができる、そんな日々は過ぎ去ってしまったらしい。
****************************************
 いえ、また来そうな気がします。
****************************************
 閉じた宇宙ですべての質量を合計すると、全エネルギーに対して大きな正の寄与をなす。ところがその質量はお互いに重力を及ぼしあっている。その力はポテンシャルエネルギーと呼ばれる負のエネルギーに相当する。手にボールを持っているとき、ボールにはそれが地面に向かって落とされたとき正の運動エネルギーになるような、ポテンシャルエネルギーがある。重力法則によって、この宇宙にある質量間の重力による負のエネルギーは常に絶対値の点ではmc2乗のエネルギーの総和に等しく、向きは逆になる。
 これは特質すべき事態である。無から何かを得るのを妨げている三つの保存量は、すべて合わせるとゼロになる可能性があるらしい。このことが何を意味するのか、明確にはなりきっていない。ただ興味深いことに、保存則は無から宇宙を創造するための(あるいはそれを言うなら、無に戻って消えるための)障害ではなさそうだ。
****************************************
 これは私にとっては大きな発見でした。
 ビッグバンで宇宙が出来る前は、エネルギーだけは必要だったというのが一般的な見解でした。始めには、エネルギーありき・・・
 しかしエネルギーすら無くても可能だということです。
****************************************
 複合的な経済の展開、人間社会、天気のふるまい・・その全体は、部分の和を越えている。
(中略)
 天気を予報してもそれが天気を変えるわけではないが、経済活動や選挙の結果を予測すれば、それが経済を変えたり、選挙結果を変えたりすることがありうるし、その変え方は、原理的にも現実的にも予測不可能である。
****************************************
 抜粋の下段の文を六爻占術に変えてみます。
「六爻占術で未来の天気を予測してもそれが天気を変えるわけではないが、経済活動や選挙の結果を予測すれば、それが経済を変えたり、選挙結果を変えたりすることがありうるし、その変え方は、原理的にも現実的にも予測不可能である。」
 これって、言えるのではないかと思います。
 この本の中に、「なぜ音楽はすべての民族に、それも日常の中にあるのか・・」という議論がありました。
 その一つの結論は「音楽があった方が生存の確率を高める」というものでした。自然淘汰の原理に則ったものです。
 では六爻占術はどうでしょうか・・
 六爻占術を採用した民族は、生存の可能性を高めるでしょうか・・高めると思います。
 いつかは六爻占術を持った民族が、持たない民族を駆逐する・・・

ブッダポイント

 このホテルの敷地の先端に、ブッダポイントと呼ばれる場所があります。これは『不思議の友』で何度も紹介しました。
 最初に見た頃は異様に見えました。周りには素晴らしい海があり、みんなが日光浴を楽しみ、自然の中で生を満喫しています。
「なぜあなただけ目をつむって瞑想しているのですか」・・と。
 でも今回はちょっと違った感想を持ちました。
 孫さんがここに来れば、ブッダの隣で同じように瞑想する可能性が大です。
 そのとき孫さんは何を見るでしょうか・・
 おそらく私たちが見ているこの風景よりも綺麗な世界を見ている可能性があります。
 私のベランダからもブッダは見えます。先ほどブッダの方を向いて瞑想しました。呪文と共に・・
 下の風景、私には普通の風景に見えてきました。かなりオカルト入ったでしょうか?(笑)


私にとっての『不幸論』

 オーバーな言い方ですが、私の人生を変える書の一つになりました。
 寝ないで、映画も見ずに読みふけったことなど、滅多にありません。
「人は幸福になるために生まれてきた」こういう前提を崩してくれました。
 著者が死について悩む点も、迫力がありました。テロで死んだ人たちなど、自分とは何の関係もないと・・そして自分の死を見つめる部分は、並ではないと思います。
 もちろん私は死については別の見解を持っていますが、なぜ本の著者にも惹かれたか・・
 それは「私」という意識は一度や二度の死はクリアーして「残った」としても、宇宙が終わるまではもつか・・と。いずれみち消滅するのなら、同じことではないかと・・
 人と比較して幸福だとか不幸だとかを思う人は、多いと思います。特に日本はこの傾向が多いと思います。
 結婚できないのは、幸せではない・・いい仕事がないのは、幸せではない・・
 クリスマスに恋人と過ごせないのは、幸せではない・・自分が病気なのは、幸せではない・・
 この時期にのうのうとハワイに行く私は、幸せ者でしょうか?もちろんある尺度から見れば、幸せ者でしょう。でも今年は夏休みを取らなかっただけなのです(笑)。
 私の家では別荘を持とうかと計画した時期がありました。でも別荘では食事のしたくとかを自分たちでしなければなりません。維持費もかかるし・・
 というわけで、毎年ハワイになったのです(関係ない話題ですみません)。
 『不幸論』の中に、「意味付け」が出てきました。今の不幸は、何かを勉強するための意味だと・・そして「あれがあったおかげで・・」とか言います。
 こういう人にとって不幸はステップでしかありません。でもこの本は言いました。「自分の不幸と一緒に生きなさい。」
 これも斬新な言葉でした。私は『不幸論』・・・好きです。
 この本の中で筆者の文章に、学生が感想を述べる場面がありました。
 筆者は言います。「もっとやりたいように生きればいいじゃないか。」
 学生は反論します。「では殺人をしていいのか?」
 この手の反論はよくあります。
 前に出席した講演会の質問会でもありました。
「森田さんは嘘をついていいと言いましたが、何の嘘でも許されるのですか?」
 幸福とか、不幸とかを論じるとき、この手の反論はとても多いと思います。
 極論ではないとすれば「幸福も不幸も、本当は無いのよ・・」と言うのも、同様です。
「何の嘘でも許されるのですか?」はい・・
「では殺人をしていいのか?」・・いいに決まっています。理由は、分かりますか?
 この理由が分からない人は、小説の読み方が足りないと思います。
 多くの小説は、殺人や嘘の正当性を表現する為に書かれているようなものです。
 しかも、人は嘘しかつけません。
「私は正直に生きています」と言う人、もしも本当なら、マトモじゃありません。
 なぜ嘘しかつけないか・・それは、嘘が「快」だからです

ハワイで読んだ本・読後の感想

『単純な法則に支配される宇宙が複雑な姿を見せるわけ』
 超ひも理論もダメなのか・・・ホーキングも大したことないのか・・などと思いました。
 私が科学書、特に外人が書いたものが好きなのは、精神論が入らないからです。その書から、生き方を学びません。
 私は『不思議の科学』を書くとき、出版社の担当から言われました。「日本では精神世界を書かないと、売れませんからね・・」
 確かにこの傾向はあります。科学書でも精神世界の入る本は多く、そういう本が売れたりします。
 しかし表記の本は、久々に無味乾燥で爽快でした(笑)。

『非常識な成功法則』
 この本は、ハワイ紀行の最初に紹介しました。「成功は悪の感情から始まる」という章が最初です(笑)。
 もしも願望を実現したいなら、この本はお薦めです。収入を十倍にしたいとか、色々・・
 私の娘も、随分と興味を示しました。そういう意味では、経営者ではない人でも読んで、使えます。

『あなたの会社が90日で儲かる』
 感情マーケッティングのことを主にして書いたこの本は、経営者へのお薦めです(経営者以外が読んでも益はないと思います)。
 もしもあなたがサラリーマンを辞めて独立しようとしているのなら、この本はあなたの為にあるようなものです。
 私はこの本がもっと早く欲しかった・・
 何故なら、この本に書いてあることを全部、自分で試行錯誤でやってきたからです。
 ですのでこの本を読んで、私の会社が伸びることはありません。
 しかし自分のやってきた方法が、全く正しかったことを知りました。

感情マーケッティング

 神田昌典氏が言うところの感情マーケッティングをやると、どうなるでしょうか・・
 六爻占術の宣伝を新聞に出したとき、コインは振りましたが、その判断を使っているわけではありません。うまくいってもいかなくてもOKなんです。
 でも捨て金ではありません。うまくいくことが目的です。なのに、コインは関係ないのでしょうか・・
 私は神田氏がやった方法と全く同じ方法を、偶然にもやっているからです(もちろん偶然ではなく必然かも知れませんが)。
 ポイントは二つ・・
●六爻占術を売ろうとしてはいけない・・
 「いますぐ客」ではなく「見込み客」をゲットする
●広告効果を確実に取る
 世の中の広告を見ると、いかに売ろうとしているかが目に付きます。
 それは「買いたい感情」に訴えかけないのです。逆効果になります。
 神田氏の本の中には「正直者が失敗する五つの理由」が出てきます。それは・・
・一生懸命に頑張れば、売れる。売れないのは頑張りが足りないからだ。
・これだけ安いのだから、絶対に売れるはず
・お客のニーズを掴めば売れる
・お客さんに気に入られれば、そのうち買ってもらえる
・売れないのは自分の会社が有名ではないからだ
 私は不思議研究を黒字にしたかったのです。二年で黒字になりました。
 世の中には「こういう研究は利益とは切り離すべきだ」と言う人が多いです。
 でも私は全く逆です。もしも利益を出さないと、お金以外の部分で精算しないといけません。それは道を誤ります。
 金儲けに走っている私が道を誤っているという人は多いですが、私に言わせれば逆です。
 チベットや生まれ変わりの村は、全く利益を生みませんが、今の私は経済的にどこにでも行けます。誰のお金を使うことなく、独立していられます。ハワイに来て好きな本も読めます。
 それは『非常識な成功法則』に書いてあるような、願望実現の方法(紙に書く方法等)をやったわけではなく、「感情マーケッティング」をやったからです。
「感情マーケッティング」は大企業では真似ができません。中小企業のみができます。
 ですので独立をした方、これからしようとしている方、神田氏の本は、あなたのためにあります。
 私のハワイからのこの書き込みは、あなたの一生を救うかも知れません(笑)。いえ、(笑)どころではありません。
 しかし・・いいカッコして生きたい方、買っても無駄です。神田氏は「悪徳業者になれ」と言っているのですから・・
 ところでこの本には面白い例が出ています。神田氏があるセミナーに招かれて講演することになったのです。でも神田氏が有名でないので、全然客が集まりません(笑)。
 で、神田氏は言いました「じゃあ、私が自分で集めてみよう」・・と。
 そして「あと52時間です」とか書いた封筒でDMを出します。
 52時間かどうかは今、本がベランダに無いので不明ですが、その時間が自分の講演が始まる時なのです(笑)。
 もちろんそれはうまくいきました。
 神田氏は年収が高くなり、長者番付にも載るようになりました。実は、私も去年から載っています。
 神田氏は、講演会はペイしないから、もうやらないと言います。主催者が払う金額は、彼の時給を下回るからです。
 私も同様です。ですが、私は大抵の講演を拒否しません。それはお金ではないからです。
 りんごの会というのがあります。8,000円で飲み物、食事付きで、四時間です。さらに参加人数は40人です。
 ペイするわけはありません(準備と私の時給を考えれば・・です)。
 でも私は自由に発表する場を、年に二度は持ちたいです。それは「お金」ではありません。
 しかしその「お金」ではない部分を作り出すのは「お金」なのです。

日本に到着しました

 今、成田から家に向かうマイカーの中です。休暇も終わり、また現実が始まります。
 ハワイから戻ると、自分の視野がとたんに狭くなることを実感します。
 それは現実生活としての今を生きることだけに集中してしまうからですね・・
 こういう休みを経ると、何かが変わるのでしょうか?
 一点変わったのは、ハワイでとても良い本を読んだということです。これでどう変わるか、楽しみです。
 これから年末年始、りんごの会へと、目まぐるしい時期ですが、やりたい事が一つあります。
 それは六爻占術の関係です。手計算で宿題をもう一度やってみることです。
 それと、「何故」の問題にはもっとしつこく迫りたいと思います。
 前回9月に中国出張した帰りに決心したことは、三ヶ月たった今、全部クリアーしています。今度はどうでしょうか・・・
 毎日しなければならないというのはプレッシャーになるときもありますが、瞑想もやり始めると楽しくなり、きっと出来ると思います。
 イルカが何の利益にもならないボール遊びをやっていたように、どんなことでも楽しみが見つかれば、できると思います。
 今は六爻占術の判断力をもっと付けたいです。そうでないと、実践にはまだまだ早いという感じです。
 機内で観た映画は、『リロ・アンド・スティッチ』(ウオルトディズニー作)でした。
 これは楽しいアニメ映画でした。笑いあり、涙あり・・
 ある星の天才科学者が人工生物(小型の怪物)を作りました。
 頭脳はスーパーコンピュータより優れていますが、破壊しかできないというものです。
 ひょんなことからそいつ(小型の怪物)が宇宙船で脱走して、地球のハワイに降ります。
 それを捕まえようと追ってくる宇宙連合のメンバーたち・・
 ハワイに降り立った怪物は、ペットショップで犬になりすましています。
 それを買う姉妹・・妹は小学生低学年くらいでしょうか・・
 しかし犬は家で大暴れ(笑)。
 でも妹になついて、破壊をしなくなります。創造もするようになります。
 エルビスプレスリーの真似などもして、映画全体がノリノリになります。
 小型の怪物と一緒にサーフィンをするところなんか、最高です。
 この映画、スピード感と音楽はすごいです。小型の怪物は姉妹の家族のようになります。
 その後、捕らえようとする宇宙連合の宇宙船と、空中戦までやります。
 とうとう宇宙連合の長官に捕らえられ・・・
 長官は言います。「議会の議決により、お前(怪物)を拘束する・・」
 すると妹がある紙を持って前に出ます。それは小型の怪物をペットショップで二ドルで買ったレシートです。
 長官は言います。「でも宇宙連合の議員の評決には・・」
 そこに地球の元CIAの人が進み出て言います。「でも彼女は二ドルで買った・・」
 私は映画『容疑者』を思い出しました。「裁判官とて、超法的存在ではありません。」
 宇宙連合の議員の評決と、女の子の二ドルのレシートはどちらが強いでしょうか? これを読んでいるみなさん、どう思いますか?
 レシートは地球では商法に則って合法的です。評議委員は宇宙連合では合法ですが、地球は宇宙連合に入っていません。
 ということは二つは対等ではないでしょうか・・
 困った長官は言います。「お前(小型の怪物)は、地球にいてよい・・」
 みなさん、小型の宇宙生物をペットショップで買った時は、レシートを取っておきましょう。
 もしもそれを連れ戻しに来た宇宙連合側がレシートを無視したら、彼らは良い組織ではありません。
 精神世界では、宇宙連合に入っていないのは、地球だけだとか、宇宙連合の指揮をするのはキリストだブッダだ・・とか言う話が多いです。
 でもこの映画を観てしまうと、地球は宇宙連合には入らないほうが良いと思いました。
 だってアメリカ大統領命令なら、二ドルのレシートは吹き飛んでしまいそうです。
 宇宙連合という別組織だからこそ、対等になれたのだと思います。

書き込み期間:2002/12/11〜2002/12/20