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		|  | テーマ:「映画『トーマス・クラウン・アフェア』」 |  |  
		|  | 書き込み期間:2005/03/05〜2005/03/07 |  |  
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		| 要旨: 『トーマス・クラウン・アフェア』という映画を観ました。
 若くして大成功を収め大富豪となった主人公トーマスが、スリルを求めて名画を盗む大泥棒になり、調査員と警察を相手に大胆なトリックと心理戦を繰り広げる、というストーリーです。
 さて、私も成功した人生を送っている方だと思います。しかし成功の頂点に達する直前に方向転換をしながら、下位の問いをずっと追求しています。
 私は下位の問いからブレないために、色々なことで自分を刺激しているのです。女装もHPへの書き込みも、りんごの部屋に鏡を置くのもその一つです。
 私は映画の主人公トーマスよりも、ずっと刺激的な生活を送っていると思います。
 
 映画の中で惹かれたのは、ビジネスの世界での大成功という光の部分を、大泥棒という影の部分で相殺している点です。
 私も色々なことで相殺しています。『不思議の科学』の本にエッチな話を入れたり、講演会で女装したりします。マジな話ばかり出すのは恥ずかしくてやってられないのです。
 また、三次元で金儲けをして家族を大事にするのも、下位の問いを上位の問いで相殺しているのです。そしてどちらからも満足を得ています。
 
 映画の話を、時空の視点から考えてみます。
主人公トーマスと同じように、時空も光の部分だけでは物足りなくて、対極の悪を作ったのでしょうか。でもそれだけだとしたら、私はちっとも面白くありません。
 しかし時空は予想以上の切れ者でした。トーマス氏が辿ったストーリーも、時空の視点からすれば筋書き通りなのです。しかしトーマス氏は時空のトリックには気付きません。気付けないのは、下位の問いを持っていないからです。
 下位の問いを持ってトリックに気付くと、次に始まるのは時空との騙し合い、謎解きです。こんな面白いことはありません。
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		| ○ 下位の問いからブレない刺激を ○ 「生き方論」も大事
 ○ トリックに気づかない可哀想なトーマス氏
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	| 下位の問いからブレない刺激を 
 
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		| 私は下位の問いを維持するために、何かをしているでしょうか・・・という問いを、家族とのアメリカ旅行中に持ちました(笑)。 というのは、私は上位の問いの世界では、とても恵まれています。お金はあるし、暇もあるし、家族とも旅行するし・・(笑)
 帰りの飛行機では、『トーマス・クラウン・アフェア』という映画を観ました。これは最新作ではなく、乗客の人気投票で返り咲いた作品です。とても面白かったです。
 インターネットに出ていたストーリーをパクると、以下のようになります。
 
 ■ストーリー■
 時価なんと1億ドル!全世界を驚嘆させた絵画“モネ”強奪事件が発生!
 大都市ニューヨークの美術館で白昼堂々実行された、あまりにも大胆かつ華麗な犯行手口。凄腕の絵画保険調査員キャサリン(レネ・ルッソ)は意外な人物に目をつける・・・。
 その男は大富豪の「トーマス・クラウン」。全てを手に入れた大富豪のトーマスは、実はスリルを求めて名画を盗む大泥棒だった!!
 そんな彼を保険調査員のキャサリンが調査を開始。
 大泥棒と調査員、そして警察のトリッキーな心理戦が始まる!!
 果たして"勝つ"のは誰?!
 「華麗なる賭け」もとても素敵なオシャレな映画ですが、こちらも負けずに、レネ・ルッソ演じるキャサリンと、ピアース・ブロスナン演じるトーマスとの駆け引きは、スタイリッシュで「大人」なカンジがたっぷり。
 また盗みのトリックも大胆で、「ルパン3世」を思い出させてくれます♪
 ハラハラドキドキとした純粋な楽しさと、「そう来るか!」というどんでん返しとに、見終わった後で気分爽快になる映画!
 一人で見るも良し、彼氏やだんなさんとワイン片手に見るも良し♪
 オシャレなひと時を堪能してください。もちろん、「華麗なる賭け」と見比べてみるものよいかもしれませんね!
 サブタイトル:
 表の顔は全てを手に入れた大富豪。実はスリルを求めて名画を盗む大泥棒だった!!
 
 ストーリーは以上です。
 さて、主人公のトーマス氏は上位の問いの世界では、若くして大成功を収めます。
 でも次の刺激を求めて、大泥棒になっているのです。
 私はどうでしょうか?
 私だってトーマス氏ほどではありませんが、成功している方だと思います。
 しかし私は、成功の頂点に向かう直前に方向転換をしています。富士通のときしかり・・不思議研究所設立時しかり・・・
 そして今、下位の問いの真っ只中にあります。不思議研究所を始めようと決心した時からすれば、15年が経っています。一番長いです。
 おそらく今回は、方向転換はありません。
 だとすると、走り続けるために何かをしているでしょうか・・。
 私自身、あまり意識をしたことはありませんが、しているようなのです。
 人の書き込みに対して「ぶち切れる」のも、その一つです。りんごの部屋を持つのも、その一つです。鏡を置いたりするのも、その一つです。
 私は、自分が下位の問いからブレないように、自分自身を刺激しているようなところがあるのです。
 だから上位の問いが満足しても、大泥棒をする必要はありません。
 いえ、大泥棒のトーマス氏よりもずっと刺激のあるのが、私の生活です。
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	| 「生き方論」も大事 
 
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		| 主人公のトーマス氏は、若くして成功し、大富豪になりました。しかし次の刺激が欲しくなり、絵画の泥棒を始めます。 金が目当てではありません。自分の立てた緻密な計画と、当日の機敏さがいかに優れているかを試すためにやっているのです。ですから彼の動機は「好奇心」です。
 さて、私は高校以前は上位の問いしか持っていませんでした。
 だから「人生なんて早く終わればいい」と思っていました。上位の問いだけの人生なんて、行き着くところまで行っても、たかが知れていると思えたからです。
 あのままいったら、私はどうなったでしょうか・・これが今回の書き込みのテーマです。
 『トーマス・クラウン・アフェア』は決して面白い映画ではないかも知れません。しかしそこには「私」が当てはまるのです。
 私がもしも下位の問いを持たないような「彼(トーマス氏)」だったら・・・
 普通の人は、上位の問いの人生を送っていると思います。
 しかしそういう人達は、いったい何が面白くて生きているのでしょうか?
 「幸せな金持ち」という状態は、そんなに良いでしょうか?
 じゃあ、次のステップがあったとしましょう。
 それは「他人に与えること」だったりします。人によっては、無為に生きることだったりします。
 何でも良いです・・それらは総称して「生き方論」とか呼ばれます。
 こう生きればよい・・ああ生きればよい・・それでは私の中学時代と同じです。
 このHPでも「生き方」を追究している人は多いと思います。しかしそれで、どうするというのでしょうか?
 『トーマス・クラウン・アフェア』にしても『Ray レイ』にしても、「生き方論」です。
 もっと言えば、歎異抄だって「生き方論」だと思います。
 しかしよく考えれば、私だって下位の問いを持つことで、「生き甲斐」を得ています。
 そういう意味からすれば、下位は上位を包含しているのです。
 
 さて、私が『トーマス・クラウン・アフェア』に惹かれたのは、光の部分を影の部分で相殺している点です。
 光の部分は、ビジネスの世界です。彼はそれで大成功を収めています。
 その「大成功」を、何と「大泥棒」で相殺しているのです。
 (しかし絵画の泥棒はそんなに悪いこととは思えません。モネの絵の一枚や二枚が無くなったからと言って、どうだと言うのでしょうか?)
 ところで、私も色々なことで相殺しています。
 『不思議の科学』シリーズでは、「エッチなフレーズ」で相殺しました(笑)。
 真面目なことばかりを書くのは、恥ずかしくてやっていられないのです。
 だから、文庫が出ても、中古価格は落ちないかも知れません。
 私が講演会などに女装で出るのもそのためです。
 マジなことばかりをマジな服装で喋るのは、恥ずかしくてやっていられないのです。
 私にとっては、女装しない方がよっぽど「恥ずかしい」のです(笑)。
 下位の問いの追究に対するもう一つの「相殺」は「金儲け」なのです。
 金儲け無くして下位の問いの追究など、恥ずかしくてやっていられないのです。
 こうして考えると、「生き方論」というのは重要なテーマだということが分かってきました(笑)。
 私は下位の問いで満足し、それを相殺する上位の問いでも満足しているのです。
 だから私は家族を大事にし、平凡な海外旅行をするのです・・
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	| トリックに気づかない可哀想なトーマス氏 
 
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		| 『トーマス・クラウン・アフェア』を、時空の視点から考えてみたいと思います。 時空がトーマス氏だったら、どうでしょうか?
 仮に時空の目的が「ビジネスの成功」だったと仮定しましょう。さらに運命など決まっていなかったとしましょう。
 トーマス氏の様に、いとも簡単に達成してしまい、時空は億万長者になります。
 そのとき「なんか、面白くないなぁ・・」と感じるはずです。「じゃあ、泥棒でもするか・・」と考えそうです。
 今までの世界観では、時空は一方方向の「善」に向かっているというのが通説でした。
 それはまるでトーマス氏の前半の人生です。どう考えても面白くなさそうです。
 そういう直線的な目的の人生は、やはり変です。
 だから時空は、その「善」の対極に向かう方向性が必要でした。トーマス氏が泥棒を始めたのと同じです。
 この世には善もあれば悪もあります。それらは時空のトーマス氏が設定したものだと思います。そして善も悪も、実行されました。
 巨額の富を得た者・・・ボランティアで人を助ける者・・戦争と殺りくを繰り返す者・・・平和運動をする者・・・
 対極が存在しても、何か面白いでしょうか?うーん・・面白くない(笑)。
 時空がこの程度だったら、私はやはり降りたいです(笑)
 
 しかし時空のゲームは、トーマス氏のそれを100倍も超えていました。
 トーマス氏が警察を欺き、盗んだ絵も返し、女を手に入れたとしても、そんな「遊び」をするために宇宙を作ったのではないと、時空から言われそうです。
 なぜならトーマス氏が絵を盗むことも、返すことも、時空の書いた筋書きだったからです。
 私がトーマス氏なら、盗んだ絵を前にして、ワインで乾杯など出来ません。
 猿以下どころの話ではありません。ロボット以下です。
 しかしトーマス氏は、時空のトリックに気付きません。だからあの映画は、ハッピーエンドなんかではないのです。
 彼は下位の問いを持っていなかったからトリックに気付けませんでした。そして下位の問いがあると、何が始まるでしょうか・・・
 時空との騙し合い・・時空との謎解き・・こんなに面白いことはありません。
 トーマス氏の相手はせいぜいニューヨーク市警です。私は時空です。
 時空が相当の切れ者で、良かったです(笑)。簡単に謎解きが出来るくらいの「どんくさ」なら、私はとっくに降りています。
 しかし時空は、予想以上に切れ者でした。
 なぜなら「願望実現」などというトリックを仕掛けて、人間があたかも自分の意志で動いているように見せかけたからです。
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	| 書き込み期間:2005/03/05〜2005/03/07 | 
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