トラさんの名言が続出した午後(2004/08/31) 今日は仏教の修行をしているという人が三人来ました。その質疑応答の際、トラさんの名言が幾つか出ました。 トラさんの名言の方が仏教修行徒よりもよほど重要なので、心して読んで下さい(笑)。 以下、仏教修行徒を「彼ら」、トラさんを「トラ」、私を「森田」と書きます。 彼ら「超能力とは仏教の考えでは泡のようなものです。超能力だけを目指せば、それは修行の邪魔になります。私達は仏の世界を解明するため、修行しています。超能力は確かに人を説得させる働きがありますが、私達は人々を仏教に導くため、目覚めさせるためにやっています。」 私は彼らの喋りを制して訊きました。 森田「人間は何のために生きるのですか?」 意外な質問だったのでしょうか、女性の方が笑いました。 彼ら「人間はそれぞれ、持っている生命の次元が違います。それによって生きる道も違います。普通の人はお金や名誉などの欲望があります。修行の心得のある人は仏様になって生きるので、欲望とは縁が無くなります。」 森田「今、仏様の生き方とおっしゃいましたね・・それはどんな生き方なのですか?」 彼ら「仏とか菩薩とは、よく修行した人のことで、人間界からその世界の人になりました。普通の人は本物を知りません。欲がなく、慈悲の心があり、相手を救いたいという気持ちが仏の生き方なのです。」 私は切り口を変えて突っ込みます。 森田「では訊きます。この宇宙は仏様が作ったのですか?」 ・・かなりの沈黙・・ 彼ら「道教の理論を読むと分かるのですが、宇宙には元々陰陽が混沌とした世界でした。そして一定の時が過ぎると陰陽に分かれてきました。ですので仏が作ったものではありません。」 森田「ああそうですか・・仏は後から出てきたのですね・・」 彼ら「・・・」 森田「仏が後から出てきたのだとすと、仏も作られた存在ですね・・」 彼ら「世界に対する考えは修行によって違います。宇宙を見る角度も違います。」 森田「ほう・・修行がレベルを決めるのですか・・」 彼ら「森田さんの前世は良く修行をした人でした。道教も修行した人でした。出家してあちこちを行脚していました。」 森田「前世など興味もないし、知りもしません。」 ここで私は「いのちの世界・中国語版」を出して、概略を説明しました。 森田「この図に描いているように、この三次元の世界は結果の世界なのです。」 彼ら「そうではありません。過去は現在の原因です。つまり今は過去の結果です。だから今は未来の原因に当たります。」 森田「私がチベットで触れた仏教では、未来が現在の原因でした。」 彼ら「それはおかしいです。人間だって頭が原因で、下が結果です。逆さまにはなりません。」 トラ「60年代の中国にはライホウという人がいました。生まれつき良いことをするのが、好きでしたが、事故で若い時死んでしまいました。彼を慕う人は多かったですが、批判もありました。なぜなら若くして事故死したからです。徳を積んだ人ならそういう死に方はしないはずだというのが批判する人の意見です。でも前世で悪いことをしたのが原因で事故で死んでしまったのなら、今世に良いことをするという気持ちあるのでしょうか?矛盾していると思います。」 森田「その通りですね。前世に悪いことをした人が、生まれつき良いことをする人には生まれませんね・・」 私とトラさんが納得し合っているのを見て、彼らは話題を変えます。 彼ら「今の世界は物質の世界です。肉眼で見えるもの、見えないものがあります。前世を一般人は知りません。見えない物質と似ています。見えないけれど存在しています。今一般人がやっていることは見える世界のことです。私たちは修行によってそこからレベルアップします。」 森田「修行するということは、未来にもっと良くなりたいという欲ではありませんか?」 彼ら「それは欲とは違います。普通の人は自分のため・・ですが、私たちは他人のためにやるので欲ではありません。目的が違うのです。」 森田「普通の人とそうでない人の差は、何ですか?」 彼ら「普通の人には宇宙のルールが適用されています。レベルの高い人はこのルールの中に入っていません。普通の人の行いは占えますが、この人達の行いを占おうとすると外れます。念仏する人、出家する人は占いをしません。しても外れます。レベルが高くなればなるほど占いも外れます。」 トラ「私は念仏する人、出家する人を何人も占いました。彼らから占いに来ました。出家した人でも占いに来ます。そして私は出家した人に対して占いを外したことがありません。でも良い運が出ることは多いです。しかし出家した人とて、宇宙のルールから外れることはできないのです。しかも占いが当たるか外れるかは、来訪する相談者とは関係ありません。レベルを問うならば単に実力と運です。」 森田「運?・・ひょっとして占い師の運ですか?」 トラ「そうです。私の運が良いときはほとんど当たります。卦を間違えても当たります。外すのは私の運が悪いときなのです。これは占い師以外でもそうだと思います。運の良いお医者さんは患者に好きな薬を渡しても治すことができますが、運の良くないお医者さんは名医でも薬を間違えたり医療ミスに繋がります。」 森田「なるほど・・・。と言うと、年運の悪い時期に、自分にとって重要な事は占わない方が良いかも知れないですね・・」 トラ「あと、修行して仏を目指すとか、人々を仏の道に導くとかの考え方もおかしいです。魂はもともと陰陽的なものなのです。悪魔がいなければ、仏が出来ません。全員が仏になることは、この世の成り立ちとして矛盾します。」 トラさんと私がやりとりして彼らを無視していたので(笑)、彼らが割って入りました。 彼ら「森田さんがこの世に生まれたのは使命があるからです。前世、出家したお坊さんで、いろいろなことを知り、今世、文字で整理するための使命を持って生まれました。森田さんに好奇心が旺盛なのは、前世の何らかのカルマを乗り越えるためです。ですので森田さんは意識して好奇心を出しているのです。」 トラ「好奇心は生まれつきのものです。意識して作り出すものではありません。それは盲師派四柱推命からも分かります。」 ここで場がかなり白けました(笑)。なので私が話題を変えました。 森田「宇宙は精神レベルを高めるとかではなく、自由に向かっていると思うのですが・・(ここで長々と私の自由論をぶちまけます)」 彼ら「その通りです・・森田さんは正しいです・・」 森田「アメリカは経済のため動いています。それはまだ不自由な世界です。自由の女神が立っていますが、自由の意味が全然違います。」 彼ら「アメリカに自由はなくなります。テロを防ぐため毎日忙しく動いている人がいます。国民も不安になっています。自由を広げるためにやっていましたが、今は自由ではありません。武力で自由を狙って、逆になってしまいました。中国は正しい行いを人に与えて自由を目指すのです・・」 (私は反論しません・・だってそろそろエンディングに向かいたいから(笑)。ところがここで彼らの発言を受けて、トラさんが凄いことを言いました。) 彼ら「自由の問題は大事です。普通の人は五行の影響を受けています。しか修行している人は五行からの影響が無く生きられます。私達はそれを目指しています。」 トラ「肉体がある限り、五行からの影響を超えられませんよ。」 森田「ということは、肉体を離れれば五行の影響から外れることが出来るのですね。」 トラ「はい、出来ると思います。肉体は陰陽を持っています。だから出来ません。胎児はお腹にいるときは陽性です。産まれる瞬間、魂が入り、陰的になり、バランスします。」 森田「うーん、深い・・」 トラ「修行に関してですが、占いも修行に似ています。私は何年かに渡り六爻占術をやっていますが、霊感がとても高まってきました。相手がコインを振る前に結果が分かるときが多いです。」 森田「つまり相手が持ってきた場から、直接判断するのですね。」 トラ「はいそうです。コインを振る前でも、何も考えずに相手に言えば、大抵当たります。」 森田「うーん・・私は卦を判断するので一杯一杯なので、そこまで達しません・・」 (ここで、「あれ、彼らもいたんだっけ」・・という状態になりました(笑)。) 最後はこれも縁ですと言い、記念写真を撮りました。 「いのちの世界」の図を出したのは二回目でした。 最初は、物質化が出来る女性でした。 「不思議な事なんて研究して何になる?」と言った女性でした。 祭壇に向かう前、彼女はその図を大事そうにハンドバックにしまいました。 今日の修行者が帰った後、三枚が机の上に散らかっていました・・・。 トラさんは「六爻占術が当たるか外れるかは、自分の運に左右される」と言いました。 例えば九割当たる実力があったとします。その九割を大事な占いに振り向けられるか・・・逆に当たらない一割を大事な占いに持っていってしまうか・・ 六爻占術師は自分の運を知ることが大事かも知れません。