テーマ：「二つの神」 書き込み期間：1999/06/06〜1999/09/09 要旨： 前回の仙人修行以来、陰の神様を思うようになりました。お陰様と呼びます。 老子は無為・・為さずして為すと言いました。そこに責任の取りようはありません。そこで、お陰様が私達に代わって責任を取ります。その時、私達は瞬間を生きられます。私が六次元で遭遇したのが、お陰様という神でした。ですが五次元で遭遇した存在のような、具体的な姿も言葉もありません。 西洋の神は陽の神であり、男性的です。規律を定めて罪を罰する神です。お陰様は女性的です。規律を犯した人、地獄へ行く人にこそ、傍に付いている神です。お陰様は何の力も持たず、か弱い、生命そのもののような存在です。何も出来ないけれど、ただ弱い人の傍にいて、共に涙を流します。人間が本当の自分に還って瞬間に生きるとき・・微細な存在になったときにこそ、お陰様に出会う気がしてなりません。 陽の神様はおそらく幻想です。意志や人格が想定されているのが陽の神様です。意志や人格はエゴになります。ですが本来、神はエゴではなく、定義できない全体そのもののはずです。だから陽の神様は作り出された神なのだと思います。陽の神様と同じく、肉体を持った私達も幻想だと思います。孫さんが蘇生現象を起こして生命を自由自在に扱うのを見ると、肉体を持った私が仮の姿のように思えて仕方がなくなります。 とは言え、ここにいる私達も陽の神様も、否定し切れないのです。幻想という存在の方が、むしろ力を持っているのです。ですから、陽の神様も陰の神様も、どちらも「いる」のだと思います。それで今、私は陰陽二つの神を論じています。 仙人修行での六次元体験は、言語を超えた物凄いエクスタシーで、まさに悟りと呼んでいいほどのものでした。しかし私の中には、それ以上のとんでもない欲望が芽生えたのです。それは、仏陀・キリストを超えた悟りを得たいという欲望です。 現代に生きる私達は、仏陀と同じ悟りでは満足できないと私は考えています。何故なら、歴史はエデンから遠ざかる方向に進化し続けていて、それに伴って人間の孤独感も増しているからです。 さらに、人類は知性や科学を発達させてきました。仏陀の悟りでは、これを落とさなければなりません。仏陀の悟りが宗教的悟りであるとするなら、現代の私達は、これに知性を否定しない科学的悟りも加えて、二つを融合する必要があるのではないかと思います。 仏陀はエゴを消滅して内側の世界で悟りを得て終わりでした。しかし私達には外側の世界で悟る必要があります。瞑想して内側に入るだけではだめなのです。外側に私を開く動的な悟りが現代人の悟りなのです。また本当の悟りとは、ごく普通の生活で起こるものだと思います。 人間は自由に向かっていますが、人間にとって自由ほど怖いものはないというのが、私の考えです。そして究極の自由と究極の逃避は、形態はほとんど同じなのです。 私は今、自由とは何なのか、エゴとは何なのか・・という問題を、ずっと悩み通しています。私が考えている問題は前人未踏の地です。かつて答えを出した人は誰もいません。自由と悟りの問題は私にとって最大の悩みなのですが、同時にそれを考えることが、震えるくらいに楽しいのです。 目次 ○ 陰さん（かげさん） ○ 船井総研に行ってきました ○ 神との遭遇 ○ お陰様は女性的 ○ マイナス六次元 ○ エクスタシー ○ 責任 ○ 牧師さん ○ 両面・・二つの神 ○ 子供と大人の違い ○ お陰様 ○ キリストと仏陀 ○ しばらく待って下さい ○ 成長 ○ 未完の意見 ○ 時空の旅・合一編 ○ 宇宙人ユミット ○ 陽の神様 ○ 感情の濃度 ○ 真面目な話 ○ 私のエゴ ○ 前世 ○ 罪悪感 ○ 悪魔 ○ 未来が見たい ○ 選択と自由 ○ 成長の予感以来 ○ とんでもない欲望 ○ エデンからの脱出 ○ エデンの園からの脱出２ ○ 気づいた予感 ○ 社会使命と正義 ○ 善悪の基準 ○ 自由からの逃避 ○ エゴ ○ 光と闇 ○ 二つの悟りの融合 ○ 私の精一杯 ○ 仏陀・キリストを超えた悟り ○ 不自由宣言 ○ 距離の差 ○ 私は意味付けしない ○ 天人合一 ○ 自分の存在理由 ○ 孤独感 ○ 非苦労話 ○ 私がエデンから出たのは高校２年 ○ 静的思考と動的思考 陰さん（かげさん） 「陰（かげ）さん」これは神様の意味です。 「選択をしないとき、そこに陰さんが宿る。」これは私の言葉 為さずして成し遂げる・・無為・・・これは老子の言葉 お陰様で・・これは六次元の挨拶だったのです。 瞬間を生きる者は、責任をとることから解放されます。 当然でしょう。「瞬間」には「陰さん」しか存在しないし、陰さんが私を通して行った行為を、どうして私が責任を取れましょう。 あなたが責任を取るのは、あなたという「理性」が選択をした時だけです。しっかりと未来を「計算」に入れて・・。 そうでない時、お陰さんはあなたに代わって責任を取るでしょう。もしそうでなければ、私達は瞬間を生きられません。 お陰様、ありがとう。 船井総研に行ってきました 次に出す本の相談で、私は出版社の人と３０分だけ船井幸雄氏と会うことになっていました。出版社側は副社長と編集担当者が来ました。 実は、昨日の講演の合間に、私は船井氏に一時間ほど中国の報告をしました。そのとき仙人修行の話をしたのですが、どうもピンとこなかった様子でした。 それもそのはずです。「神様＝お陰様」の話をしたのですから・・。 私は半分諦めていました。強いものが勝つという原理のはたらく市場社会のコンサルタント会社の会長ですから。そこに微細な力しか持たない、お陰様（神様）の話をしたのですから。 しかし船井氏を凄いと思ったのは、昨日の別れ際です。 「森田さん、明日３０分だけ来る予定ですよね。それを何とか２時間にしてもらえないでしょうか。私も時間を作りますから」と言ったのです。私も二時間の時間を作ってＦ総研を訪れました。 出版社との話は予定通り３０分で終了しました。孫さんのことを中心に書いた（４月から５月にかけて書いた）のは、『不思議の科学２』という題に決まりました。 その後、孫さんが日本で蘇生したピーナッツの芽の生育状況を写真に収めることになり、階を移動しました。船井氏は会長室に残りました。 芽は６０センチもある素晴らしい大豆の樹に成長していました。花も咲いていました。 撮影終了後、私は大変なことに気付きました。土の上に堅い板のようなものが敷き詰めてあったのです。これでは実が土の中にもぐることが出来ません。 私はスーツ姿でしたが、板をエンヤコラと除去し始めました。そこへ秘書の方が現れました。「森田さん、会長が待っています。」会長の時間がいかに貴重かは分かっていました。 「あとは私がやります」と出版社の副社長が言いました。でも私は農家の育ちです。おまけに去年、孫さんの芽を、実を結ぶまで育てました。落花生のことはよく知っています。 私はそのまま作業を続けました。 「いいんですか森田さん、会長が待っているのですよ。」「だって・・・。」 それでも１０分ほどかかって鉢植えを直しました。そして手が真っ黒のまま階段を駆け上がり、会長室に飛び込みました。続いて秘書も飛び込みました。 「森田さんが苗を直してくれたんです。」そんな言葉には耳を貸さず、船井氏は言いました。「森田さん、昨日の続きを聞かせてくれませんか。」 それから一時間とちょっと、私は陰の世界について語りました。最後は随分と納得された様子でした。 「明日の朝もう一度、直感に聞いてみましょう」（どうも船井氏は朝、瞑想している様子です。） 以前、モンロー研究所のフォーカスの図を説明した時は３０分で終わりました。今回は２時間ほどかかりました。 おそらく今まで持っていた神の概念を１８０度転換するものだからかも知れません。おまけに六次元の世界です。 「森田さんが六次元に行ったという噂が流れているんだ」とも言っていました。 船井氏も五次元のことはよく口にしますが、六次元はまだ公言しません。だからとても気になったのだと思います。 それが私の説明によれば、愛を語り、理想の生き方を説く、何でもご存じの力強い神の世界ではなかったのです。全くその逆だったのです。 「森田さん、しかし、これは真理かも知れないよ」と呟きました。 「なる」から「ある」へ・・・今日はその第一歩の日だったのかも知れません。 私は船井氏に対しても正直でありたいと思っています。天の理を説く船井氏。そこへ草の陰から見守る神様の話をしました。 船井氏の顔は、私が今まで見た中で最も真剣でした。 私は、やはり彼は凄いなと思いました。私は彼くらいの年になったとき、新しい概念に対して、これほど真剣になれるでしょうか？ ビジネスの時間を押しやってまで、神の世界の話を聞く時間を作るでしょうか？ 船井氏は私と引けを取らないくらい若いエネルギーがあると思いながら、船井総研を後にしました。 愛を語り、理想の生き方を説く、何でもご存じの力強い神じゃない神って・・・どんな神でしょう。 愛なんて忘れていいのよと言い、理想に向かって生きなくていいのよと言い、勉強したことも全て忘れていいのよと言い、責任は私が取るから気にしないでと言い、怒りたいときには怒ってもいいのよと言い、選択などという辛いことはもうしなくていいのよと言う神です。 努力をしている時に出会うことはありません。目標に向かっている時にも出会うことはありません。誰でもないあなたになった瞬間、あなたは神と一致します。 明日の朝、船井氏に六次元が降りると思います。私がこんなことを書くのは失礼かも知れませんが、最後に見た目が、今まで以上にゆったりとした目だったからです。 「森田さん、視力が上がったんだって？それは本当にリラックスしたからです。リラックスすると視力は上がります。」本人さえもそう言っていました。 六次元の時間はゆったりと流れていました。まさに六倍もゆっくりと流れていたのです。 神との遭遇 六次元は、一言で言えば、神との遭遇でした。それが「お陰様」です。 五次元にはハイアーセルフという本当の自分がいましたが、六次元では誰とも遭遇しません。しかし言葉のない神様はいました。どうしても文章になりません。 体験は導師に送る必要があるので書きますが、それは公表する予定はありません。何故かというと、それを読んでも六次元に行けるわけではないからです。 それを導師に送り、私が六次元に行ったことを確認してもらいます。そのためです。 しかし私の遭遇した神は、全く思っていた神のイメージとは違いました。 それを知り、私は生きていくことが、とてもとても楽しくなりました。 しかし、何とか伝える手段はないものかと模索中です。 神との遭遇というよりも、全体のとの遭遇かも知れません。 自分が全体になったのか、全体が縮小して自分の大きさになったのか・・・。 神は陰と陽、プラスとマイナス、男と女を作りました。つまり神は「分離」させました。 馬（マー）さんはバラバラの葉を合一します。孫さんは死んだ豆と魂を合一させます。 男と女は愛し合い、合一します。ミニミニツアーでは、陽の肉体と陰の神様が合一します。 神は「分離」させました。人間は「合一」させます。 自然は分離しています。男と女、ブラスとマイナス、父なる神と母なる神。 私たち人間は、それを合一するために存在しているのかも知れません。 それも、ひょっとすると個性を持ったまま・・違いがあるまま・・欠点を持ったまま、未開発のまま・・。 だから合一は未来ではなく、この瞬間に・・。 天人合一・・道教の最高の教えはまさにこれでしょうか？ 今、時空の旅の旅行記を書いています。残念ながら非公開です。これは導師の弟子に送るものです。しかし、言葉にするのは実に難しいです。 地球時間で三時間半もの旅です。 旅行記は本来、書かなくてもいいそうです。しかし日本人が何を掴み取ったのかを、弟子達が知りたいのです。 導師自身は終わった時、私の顔を見た瞬間に分かった様子でした。 旅行記は日本語でいいのです。香港の弟子たちが中国語と英語に直すのだそうです。 彼らの反応にも興味があります。 お陰様は女性的 お陰様は女性的です。どちらかと言えば母かも知れません。 西洋の神は男性です。ルールであり、規律です。善悪を捨てろという選択を迫ります。ルールに反している時、神は遠ざかります。人が地獄に行く時、神は遠ざかります。 お陰様はむしろ、ルールに反している時、傍にいます。人が地獄に行く時、お陰様は最も近くにいます。地獄を一緒に体験するのが母なる神です。 だから私達はいつも救われます。父なる神と母なる神。 母なる神には言葉がありません。『神との対話』のような話も出来ません。 なぜなら母なる神は言葉を越えています。ルールがない、罰もない、賞賛もない、ただそこには無限の慈悲があります。 運命を作るのが父なる神だとすれば、運命を受け入れるのは母なる神です。 ソドムとゴモラが焼かれた日、母なる神は地上で一緒に焼かれたはずでし。ノア以外の人間が溺れた日、母なる神も一緒に溺れたはずです。 そして、それらの人々を連れて天国のドアを叩いたはずです。本当に救われるべきはこの人達であると・・。 私は一度だけですが「神よ、もうあなたの好きにはさせないぞ」と言ったことがあります。それを言った瞬間、母なる神は私の元にいました。 生命のエネルギー、それは母なる神のエネルギーではないでしょうか。そこに一体、目的というものはあるのでしょうか・・。 マイナス六次元 私が六次元に行ったという記事を出して以来、面白いＥメールが来るようになりました。 「私の先生は既に七次元、いや、八次元に行っています」というようなものです。何人もから来ています。 しかし、六次元がエライか七次元がエライかなんて、分かりません。 何故かと言えば、私は上に上がらずに、下に降りました。つまりマイナス六次元ではないかと思っています。 マイナス六次元とプラス七次元のどちらがエライか・・比較の対象になるのでしょうか。 それからもう一つ、次元の要素は全て対等です。縦を一次元だと誰が決めたのでしょうか。横かも知れないし、高さかも知れないのです。縦は「俺こそ本来七次元だ」と言っているかも知れません。 私が六次元だと言っているのは、仙人修行の「時空の旅」が別名「六次元の旅」と言われていただけです。私が命名したわけではありません。そういうタイトルのパッケージツアーがあっただけです。 私はマイナス六次元の方がお陰様には合っているんじゃないかと思います。 エクスタシー 人間は「自由を獲得したいという欲求」と同程度の「自由から逃げたい」という欲求があるのではないかと思います。自由ほど怖いものはないかも知れません。自由がなければ自殺なんてないかも知れません。 私は不思議現象の解明は二の次、三の次で、本当は「安住の地」が得たいのです。楽園に行きたいのです。 「森田さんはそれだけ超能力者に会っているんだから、能力の一つや二つは身に付いたでしょう」と言われます。 しかし「安住の地」を見つけたい欲求に比べれば、超能力など月とスッポンです。しかしスッポンとて侮れません。向こう側の世界を随分と垣間見せてくれます。 孫さんと導師の対極はその一つでした。二人は物理的には出会いましたが、精神的には出会っていません。導師は陽の超能力者を受け入れません。 そうそう、安住の地の話でした。 不自由を求めてもそれでいい、所有してもそれでいい・・と、私には、なかなかそう思えませんでした。なることとあるとと言ってはみても、いまあるエゴイステックな私でいいとは思えなかったのです。 「今あるがままの私では、何かが間違っている。だってこれでいいのだったら、問題はなかったはずだ。私は幸福ではなかった。今のままではＯＫじゃない」こう思っていました。 しかし、なるとととあること・・『不思議の科学２』の原稿はそこまで書いています。 それは一つの真理かも知れませんが、究極の問題を解決していません。私のエゴはエゴのままです。そのまま「ある」として自分を肯定できそうにありません。 そして今回の中国に行きました。時空の旅という妙なプログラムで出会ったのは、瞬間ということと、全体性との一致ということです。 全体性・・それは神の概念とは違います。最初は時空と名付けました。しかし理系のイメージがあります。そこでお陰様となったのです。 私は覚醒状態にありながら、全体性の中に融け込みました。この状態が何というか、文字にならないのです。気持ちいーーいのです。 その時、内部の時計が止まっていました。つまりそれは瞬間なのです。 しかし外部の時計は動いていました。だから終わった時、大きな時間差を感じたのです。 幸福になるには対象が必要だと思っていました。しかし対象も何もないのに受ける幸福感もあるのだと知りました。これは究極のオナニーかも知れません。 宗教でもなく、ドラッグでもなく・・です。 時空の旅で気持ちいーーーい状態になってしまうと、エゴなんて吹き飛んでしまったのです。だって全体性（お陰様）と一致している時、エゴはないでしょう。 エゴは個という概念から発生するものでしょう。その時点でもエゴが存在するのなら、時空そのものがエゴということになりますが、そんなことは知ったこっちゃありません。 勝手にお陰様が解決すればいい問題です。 私が責任もなくなるという視点はここから出てきたのです。 自由には責任はない・・責任がなくなれば、これほどの解放はありません。 反省しろ、責任を取れ・・ずっとこう言われ続けてきましたから・・。 そういう状態になると、人はやりたい放題にやり始めるでしょうか？殺人でも盗みでも。 どうもそういうことはなさそうです。人間はもっと解放されても良さそうです。 これは不自由が欲しいとか所有したいとかという感情と、決して対立しないと思います。 三次元の欲望はそのままでＯＫです。しかし未来を切り捨てることによって引き起こされるエクスタシー感は、所有以上のものがあります。 責任 私は責任を取って生きているという人がいたとしましょう・・では、なぜ責任そのものの中にいる人が、責任を取っていることを意識できるのでしょう・・・。 誰一人、責任なんてとりたくないのではないでしょうか。だから責任を取っているという人は、願望にしか過ぎないのではないでしょうか・・。 「自由」がひとりでに行動を起こし、「自由」がひとりでに選択し、何の責任も残らない。 この「何の責任も残らない」というのがキメ手です。選択と未来と責任は、セットになっています。 この部分に関しては、気づくか、気づかないか・・です。実践する必要はありません。本当に気づけば、実践する主体さえ、なくなるはずだからです。 解放されて生きた方が、良いとは思いませんか？ この状態は、実は全て責任を（自動的に）とっている状態です。本当の自分に繋がっていますが、繋がっていることも意識できません。そのときには、全体とも繋がります。 実はこの全く未来を考えない、瞬間を生きることは、本当の未来を考えているのです。 牧師さん 今日は、ひょんなことから牧師さんに会いました。その人との会話の中で、私はとても大きな気付きに出会いました。 私の六次元体験は、マイナーな私の心の現象だということに気付いたのです。 ひょっとするとお陰様は、客観的に存在するかも知れない神様だと思っていたので、大変な前進です。もちろん客観的なものも全面否定するわけではありません。 私は、かなり楽になりました。これで宗教の教祖にならないで済みそうです。 この牧師さんとの出会いは、私にとって、とても大きなものになりそうです。 牧師さんに会ったといっても、別にキリスト教に斜行したわけではありません。彼に会うことにより、マイナーな自分の体験に引き下ろされたことは、興味深いことです。 しかしこの気付きにも非常に深いものがありますので、少しずつ話すことにします。 両面・・二つの神 お陰様というのは、極めて女性的です。西欧の神様は、極めて男性的です。 私達は西欧の神様は認識することが出来ます。左脳で考えることが出来るからです。言葉にすることが出来るからです。 お陰様は右脳の世界でしょう。だから言葉にしにくいのです。 私は神の愛を考えるとき、西欧の神に無条件の愛を投影することが、どうしても出来ませんでした。神を考えるたびに孤独になりました。それは強いイメージがあるからです。 しかしお陰様は孤独から解放してくれます。私と同じ、弱いイメージがあるからです。ほっとさせてくれます。 瞬間を生きるためには、何もかも手放さないといけません。理性を手放さないといけません。しかしそれは怖くて出来なかったのです。 私達には、全体（神と呼んでもよいが）との関係が必要です。私の中では、お陰様の出現により、大きく変わりました。 日本に生まれて良かったと思います。西欧では強い神にしか出会えません。中国では弱い神にしか出会えません。 三次元で努力し、五次元で無努力でいくためには、プラス六次元の強い神と、マイナス六次元のお陰様の、両方が必要なのです。 一人の人間の中には、男性的要素と女性的要素があります。その両面を満たす必要もあるのです。 私は、星を仰いで神と語ることはありました。願い事をする時は、必ず上を見ました。天にいると思ったのです。 草に神様（お陰様）を見ることが出来たのは、ほんの数日前です。 お陰様には願い事はしません。だって私以上に、か弱い存在だから・・。でも、それを感じた瞬間、私は生きていると実感しました。 私の体験の中では、地球は強い神様に属します。物理次元だからです。 お陰様は、生命とでもいいましょうか、感情とでも言いましょうか。か弱いものです。 子供と大人の違い 子供は覚醒していないのではないでしょうか。言い方を変えれば、家を出ていっていない。 普通の大人は家を出ていき、その先のどこかに自分の本当の家があるという幻想を持ったままさまよう。 気付いた大人は、出ていった場所が本当の家だったことを知る。そして家に帰ると、外で人に与えてしまったものが、全てあることに気づく。しかし家に入る直前まで所有していてものは、全て無いことに気づく。 人はそうやって円を描くのではないでしょうか？成長することが一直線に進むことだと思っている人は、どこにも辿り着けない・・。 お陰様 彼女（女性神いうイメージなので）は、天照大神のお月様版でしょう。 彼女が救う人達は、弱い人達です。お子さんで亡くなってしまった方、戦争で亡くなった方。 定説によれば、こういう人達は高い次元には行けないと言われます。しかし彼女は、この人達こそ救われるべきだと言って、彼らを連れて最も高い次元の天国のドアを叩きます。 だから今、囚われた霊たちのいるフォーカス２３は、彼女の分身でいっぱいです。 西洋の神様（男性神）は突き放します。もちろん突き放すことも必要です。そうでないと、罪を犯した人は罪を認識できませんから。 しかし地獄に堕ちた罪人と、どこまでも彼女は一緒に行きます。罪人が気づいた時点で天国のドアを叩くためです。 救われない人は、だれもいないはずです。 この世で苦しんでいる人の元にも、彼女はいます。その人が泣いている時は、一緒に泣いています。だって、彼女にはそれしか出来ないのですから・・。男性神のようなパワーを与えられてはいないのですから・・。 人間よりも無力です。人間よりも微細です。 私は仙人の時空の旅で、こういう存在に出会うとは全く思ってもいませんでした。 一週間の合宿には通訳がいません。言葉による意志疎通はほとんど出来ませんでした。出来たとしても、お陰様のインフォメーションは何ももらっていません。 「パソコンをしてはいけません。」今から考えれば、やはり左脳では出会えないのです。 鹿児島講演に行くときに喋ったスチュワーデスは、未だに高度一万メートルに零戦が出現すると言っていました。特攻隊のはちまきをして急降下していくそうです。 お陰様は涙を流して付いているのでしょう。本当の平和はいつ訪れるでしょうか。 人間が本当の自分に帰ったとき・・私はそういう気がしてなりません。 それは父親の神の世界ではなさそうです。指針を与えられて行くべき世界ではなさそうです。 だれもが微細な存在であり、瞬間に生きることだと気が付いた時ではないでしょうか。 キリストと仏陀 キリストが出会ってきた神は、どちらかと言うと男性神かも知れません。だから磔（はりつけ）になった時、「自分は神に見捨てられたのだろうか」と問います。 だって、お陰様に出会っていれば、見捨てるも見捨てられないもないはずですから・・。 しかし最後の瞬間にお陰様に気づいたのかも知れません。 「いいえ、あなたの御心の通りに致します。私の意志では誤ることになるでしょうから。」 この瞬間、キリストは男性神と女性神の両方に出会ったのではないでしょうか・・。 （これは私の体験ではありませんが・・） 仏陀は神の概念を作らなかった人だと言われています。しかし本当にそうなのでしょうか？ 弟子が何度も質問しています。「神について、どうお考えですか？」 しかし仏陀は一度も答えていないと言われています。すぐ別の話題に振ってしまった（笑）と言われています。これが「仏陀は神の概念を作らなかった」理由です。 でも、答えなかったことが重要なポイントではないでしょうか。 彼には言葉で定義できない存在だったのだと思えて仕方がありません。 最も神を理解していたのは、キリストではなく、仏陀だった・・。 それは、「いる」と答えてしまえば消えてしまうほどの存在だから・・。 しばらく待って下さい 中国の仙人修行で、時空の旅を終わった時、私は「わかった〜〜〜、やったぜ〜」という感じでした。その後もその状態は同じなのですがいざ、伝えようとすると、別の状態にならないとだめなのです。 札幌講演の時もそうでした。あのときはレジュメは五次元までしか用意していなかったのです。だって、講演は中国帰国一週間後なので、レジュメは中国出発前に用意してあったからです。 五次元までは声を大きくして伝えることができます。だって陽の世界だから。しかし六次元と言われる陰の世界を伝えるためには、瞑想による誘導体験しかないと思ったのです。 だから声をめいっぱい落として行いました。聴衆からは物凄い変化だと言われました。 自分自身もその状態に入らないとダメみたいです。 実は、ここでも同じことが起こっています。私はその状態にならないと書き込めません。だから少しでもさざ波が立つようなことがあるとダメなのです。 今はその状態ではないので、本質的な事は書きません。 努力してもその状態はできないので、じっくりと時間を待つことにします。 みなさんも、しばらく待って下さい。 成長 ひょっとするとここに書き込んだみなさんは、「成長」をそのまま実践してしまったのではないでしょうか。 私はお陰様のことを書こうとしました。しかし言葉が詰まってしまい、しばらく時間を置きました。するとみなさんの暖かいメッセージが入っているではありませんか。 私にとってのお陰様は、まさに書き込んでくれたみなさんだったのです。 成長というテーマを掲げると目標とすべき状態が書き込まれ、「そんなこと本当に出来るかなぁ」という状態になりそうですが、ここではそうならず、まさにみなさんが成長そのものを実践してしまったのです。 キブアンドキブは、大きな親切をするのではなく、こういう陰の形でバックアップすることではないでしょうか？ みなさんも書き込むことによって、私から何かを期待したわけではないでしょう。自然にバックアップしたくなったのでしょう。 お陰様という神様は何もできない神様ですが、偶然にも彼女を話題にしただけで、こういう状態が作り出されてしまうのですね。 お陰様は私が書き込んだ結果ではなく、私を含め、みなさんが書き込もうとする「状態」にあったのです。だって、一つ一つのメッセージが集まった状態は、１＋１が２以上になっていますよね。 今ふと、ある風景が浮かびました。 零戦のパイロットがお陰様に連れられて、天国のドアから入っていくシーンです。 幼くして亡くなった子供がお陰様に連れられて、天国のドアから入っていくシーンです。 フォーカス２３の囚われた霊がお陰様に連れられて、天国のドアから入っていくシーンです。 みなさんのバックアップが、お陰様に、ほんの少しだけエネルギーを与えたのです。 お陰様は元のエネルギーが小さいですから、ほんの少しエネルギーを与えるだけで良いのです。それだけで彼女はとても嬉しくなってしまうのです。 そして救われない人が瞬間を生きているとき、フッと入り込むのです。 まさか、成長がそのまま実践されてしまうとは思いませんでした。これこそ実は、道教が目指しているものなのです。 「為無為」・・為さずして為す、努力なしに為す。本来成長とは、こういうものだったのです。みなさん、本当にありがとう。 私は８月にモンロー研究所に行きますが、さっきインスピレーションに現れた霊たちは、フォーカス２７に本当にいるのではないかと思います。 どうすれば平和になれるか・・それは微細な力で良いのかもしれません。 未完の意見 これは未完の意見として書きます。危ない話題でもあるけれど、気になっている話題です。 実は、六次元の旅が終わった夜、私はふと零戦特攻隊のことを思い出したのです。 彼はおそらく上手く敵艦に突っ込めなかったのではないでしょうか・・。その直前に敵の艦砲射撃で落とされてしまったのではないでしょうか。 ある意味では無駄死にしたのです。彼の人生は未完のまま終わった・・。 そしてお陰様の出番です。５０年以上に渡り、毎日突撃を繰り返す操縦席に乗り、幻想の世界での突撃を共にしていたと思います。 そして昨日の夜、彼は隣に、ほんのりと輝くお陰様を見てしまったのです。あなたの「お陰」で日本は平和になった・・というメッセージと共に・・。 彼は一瞬戸惑いましたが、次の瞬間、操縦桿を引き、機首を上げ、フォーカス２７に向かったのではないでしょうか。だって、彼がいた世界はフォーカス２３だったのですから。 彼は戦争犠牲者の代表でした。お陰様は彼らにずっと付き添っていました。 どうすれば平和が来るのでしょうか。政治を変えるべきでしょうか？平和運動を起こすべきでしょうか？それは陽の神様の領域のような気がします。 陽の神様・・それは理性の世界。多くの選択肢・・それも理性の世界 それもとても大事です。とても、とても・・。私はこれを否定する気はなくなりました。つまり両方とも必要なのです。 宗教によって神が違います。それはフォーカスの上部にいる神の違いのような気がします。どこかで定義できるのです。分かりやすいのです。言葉に出来るのです。 しかし世界が誰も定義できなかったもの、それがお陰様のような気がします。 アメリカ人にもフランス人にもインド人にも付いていたのではないでしょうか？ それがあまりにも微細でシャイだったがために、ずっと見えなかった。 責任を追及することも、もちろん必要かと思います。しかし私は、世界の平和は、草の陰から実現していくような気がします。 これは未完の意見です。 時空の旅・合一編 仙人修行「時空の旅」ではいくつかのシチュエーションを経験しましたが、これは時空全体との合一編です。 時空全体は「お陰様」ですが、ここでは両性の要素と総合的な時間の要素を兼ね備えているので、単に時空と呼ばせてもらいました。陰の時空という呼び名がぴったりかも知れませんが・・。 以下は私の体験を言葉にしたものですが、いかにせん、言葉は感情とは随分とかけ離れています。これを読んでどれほどの人が分かるでしょうか。私は詩人であったら良かったと思います。美しい詩ならもっと体験を表現できたでしょう。 私はただ横たわっているだけです。どこにも行く必要はありません。 外の時間は流れているようですが、私の時間は停止しています。 イメージの時計の秒針は止まっています。 私はただ体験しているだけです。どこへ行こうとも思いません。 私のすべてのエネルギーは時空全体に広がっています。 そうです。私は時空そのものと一致しています。 私はずっと長いこと、この瞬間を待っていました。 全身で時空のエネルギーを受けています。 私は時空全体と一つになり、時空そのものからの愛撫を受けています。 性的な愛撫とは違います。 性的な愛撫は部分です。ここでは全体です。 性的な愛撫には切なさが残ります。ここでは無限です。 性的な愛撫には個別の相手が必要です。ここでは全体です。 過去のすべてが清算されました。私は生まれてよかったのです。 生きていくときの喜びを味わうためには、対象が必要でした。 いい人に会うか、生きがいのある仕事をするか、天命とは何か。 それらの対象を見つけることで喜びが得られると思っていました。 しかしこの状態は、それらの喜びを越えています。至福です。状態が喜びなのです。 ここでは対象は必要ありません。だって時空はすべてを包含していますから。 私は今まで満足した部分や不満足の部分を持っていました。 対人関係でもそうです。恋愛関係でもそうです。 仕事でもそうです。セックスでもそうです。 そう、凸凹したもの。いつも凸凹したものを感じていました。 いつになったら満足できるのか。 私の中に時空の熱いエネルギーが流れ込んできます。 行き渡らなかった部分にすべて流れ込みます。 いままので実らなかった恋、そのすべての相手との一体感もあります。 自分が傷つけてしまったかもしれない相手、そのすべての相手との一体感もあります。 もちろん、いまの一番大切な人との一体感もあります。 そう、時空はすべてだったのです。 もう私は一人ではありません。一人であり、全体です。 この状態を経験した私は、もう、何も怖くありません。 いちばんの恐れ・・それは自分を失う恐怖でした。 瞬間を生きるとことは瞬間を死ぬことです。もう死さえも怖くないはずです。 これは私の全存在で未来を選択している状態です。 瞬間に身を任せることによって永遠の未来まで選択します。 もう自分としての責任は残りません。私はこの瞬間、全存在を開いているからです。 責任は実行され、後ろに流れます。私は一人であり、全体です。 全体と一致したエクスタシーの中に、私は長いこと、漂っていました。 宇宙人ユミット 宇宙人ユミットからの手紙という本があります。これも示唆に富んでいます。 フランス人の科学者が出した本が最も面白いです。 宇宙人ユミット星は、いわゆる優良星です。戦争もありません。彼らは地球がいかに不良星であるかに気が付き、改良するという気持ちを持ちます。通常の精神世界主義派なら「私もアセンションに協力しますぅ」ということになるでしょうが、科学者は違いました。 彼はユミット星人のＵＦＯが六畳一間であることに疑問を持ちます。科学サイドからではありません。精神サイドからです。彼らはそれで次元間航行をしながら、六ヶ月かかって地球にきますが、その中に八人も乗ってくることに疑問を持ちます。 「地球人なら六畳一間で、六ヶ月はもたない。おそらくケンカをしている」と・・。 次に、ユミット星からの資料を見ると、住居にドアがないことに気づくのです。そうです。彼らにはプライバシーがありませんでした。 彼らの星は小さくて、大陸が一つしかありません。国家も一つで言語も一つです。つまり戦争が起きにくい状況なのです。 しかし、逆にプライバシーが発達しませんでした。だから彼らの星には、芸術がほとんど無いのです。左脳だけは発達し、科学は進んでいます。 「なぜ地球人は芸術などという非生産的なことをしているのだ？」これが疑問でした。 「そうだ、あれが諸悪の根元だ」と言って、地球に来たら、芸術家狩りを始めることにしました。 考えてもみて下さい。芸術は「悪」があるからこそ存在するのです。鉄腕アトム一世の世界にはありません。 私達の星は、彼らによってアセンションされるべきでしょうか？これはとても重要な問題です。アセンションとは何か・・。 ひょっとすると、私達の前世はユミット星だったのかも知れません。そして「今度は、善も悪もある地球という星で、もっと素晴らしい体験をしたい」と言って来たのかもしれません。どちらが「優良星」でしょうか？ ユミット星人は面白い事を考えます。地球に来ないで地球人の意識を変える方法をです。 それは地球人の集合無意識を書き換えれば、地球人すべての精神構造が変わると思ったのです。しかし出来ないことに気づきます。なぜなら集合無意識は、惑星によって独立していたのです。 私たち地球は、かけがえのない星です。善悪が共存するからです。 ラムサの本を読むと、人間は喜ぶために生まれてきたと書いてあります。しかしひょっとすると、トータルであるために生まれてきたのではないでしょうか。 そして悪の無い星に、お陰様はいないような気もします。『神の対話』に出てくる神も、陽の神様のような気がしてなりません。もちろん、それもアリなのでしょうが・・。 ユミット星人は、今日も効率だけで生きているのでしょうか。それ以前に、彼らは人を愛することが出来るのでしょうか・・。 そうです。彼らは全てコンピュータが選んだ方法で人工授精で作られます。 陽の神様 陽の神様は、幻想です。たぶん・・。 なぜなら陽の神様を想定する人達は、神に意志や人格を持っているように感じるからです。 神が全体としての存在なら、どうして関わり合えるのでしょうか？「私」や「あなた」と同じように、どうして関わり合えるのでしょうか？ もしも神が人格になったら、名前を与えることも可能です。 意志や人格はエゴになるはずです。しかし神はエゴではないと思います。 神は自分自身を定義できないはずです。どこにも自我という線を引けない。なぜなら全体は、おそらく∞だから。 定義できないものを作り出してしまった・・だから幻想です。 神が人格や意志を持たなければ、その神は存在するのかも知れません。 私が言っているお陰様に、人格はありません。時空そのものです。 陽の神様が幻想であるように、肉体を持った私達も幻想だと思います。 特に蘇生現象に接するとそれを感じます。 芽が出ては、また、引っ込み・・孫さんは自由自在に生命を扱います。 「森田さんをきっちり２０年前に戻せます」・・たぶん冗談ではないはずです。 では、ここにいる私は一体何でしょうか？本当に仮の姿だと思えてしかたありません。 でも、その中にいる私達が幻想だと否定し切れないように、陽の神様も否定し切れないのです。 とても難しい表現ですが、幻想という存在の方が力を持っているのです。 私たち肉体同士が抱き合えるように、神様とも抱き合えるかも知れません。 でも、この私の仮説はただのインスピレーションです。理由はありません。 昨日、ある会合に出ました。そのとき「人間は２を１にしたがる。例えば他の国の言語を習おうとするとなかなか進まない。しかし同時に２カ国語をやってしまうと、すんなりできる。これは二つという状態を一つにする傾向が人間にはありそうだ」という話が出ました。確かにそうかも知れません。 私は、現在、仮に陰陽二つの神を論じていますが、それをそのまま受け入れる人は、ほとんどいません。一つにしたがるのです。 感情の濃度 時々私は、高次元に存在すると言われている存在が恨めしくなります。 彼らには死がありません。肉親が亡くなったり、お子さんが亡くなったり、友達を亡くすという悲しみを知っているのでしょうか？ 私は体脱の際、肉体に戻ってから物凄い感情（悲しみ）に襲われました。向こう側の世界ではそれは希薄なのです。 食べることから解放されていれば、こんなに良いことはありません。 一般的な神や、高次元の存在は解放されています。 私達だって食うに困らなきゃ、愛だの創造だのと言えますよね。 私だって、もっと好き勝手に調査が出来ます。 昨日は、私が経験した仙人修行「時空の旅」の研究会をしました。 その際、同席した人が「お陰様の世界は悲しみでいっぱいだ」と言いました。 その人はミニミニツアーの最中、ほとんど泣いていました。 真面目な話 世の中で最も勇気がいること・・何だと思いますか？本当の自分に帰ることですよ・・おそらく。 私達は簡単に「本当の自分に帰りたい」と言うけれど、それはあらゆる事の中で、最も勇気の要ることなのです。 気が付いてみれば、なぜ今までそれに気が付かなかったのだろうと思います。 どうして勇気が要るのだか、分かりますか？それは自分自身を失ってしまうことと、現象としては同じだからです。 私達は自分が可愛い、自分は自分でありたいと思う。さらに安全圏にいたいと思う。そんな自分に対面しなきゃならないから。 しかし、本当の自分という響きには甘美なものがあるでしょう。誰にも侵略されていない、本当の自分・・。 それがねぇ、たぶん逆なんですよ。本当の自分は、本来のエゴとしての自分を失った時・・。 人は何と言ってもエゴが好きなのです。自分にだけはいい事があるように思っています。 善悪の基準なんてのを設けて、自分だけは善をしていたいなんていうエゴを出す。他の人が善でないことを行えば、それを批判したりする。 ブッダが言った言葉「エゴを落としたければ、神を落としなさい。」 ここで言う神とは善ですよ。私が「勇気」だと書いたのは、これを落とす勇気です。 １００人いて９９人が分からなくても、六次元ミニミニツアーはすべきか？・・・うん、たった一人でもした方がいいという気になりました。 本当の自分に帰るとは、そのくらいの確率なのではないでしょうか。 今まで本当の自分に還るということを許した社会は、一度たりともありませんでした。それが一番の恐怖だからです。 人間というのは、何と奥深いのでしょう・・。 私のエゴ 私のエゴは、かなり無くなったと思いますが、私は人のために尽くす人間になったのではありません。語弊はありますが、より自分のために尽くすようになったのです。 一般的に言われているような「善人」にはなっていないと思います。むしろ「悪人」に近づいているのではないでしょうか。 おそらくそれは、私が自分の欠点を１００％認める人間になったからです。 例えばアポを取って来たお客さんを追い返す行為も、私の都合を通す行為なわけです。以前の私ならそのまま「彼のために」会っていたと思います。 表現が難しいポイントはここにあるのです。「神を落とせばエゴも落ちる」 つまり善を落とすのです。そうすればエゴは消えるのです。 私は一般的に言われているような成長の逆をいっていると思います。だから私に対しては、客観的、論理的批判は山ほどあるでしょう。 それでも、私は今のこの状態に、一種の「わかった」という感じを持っています。 ところで、孫さんは私以上ですよ。彼女が人に介入してくるのは、私以上なのです。そして切るときには切るという行為も、私以上です。 凄いのは、それが善悪をまったく越えているという点に、私は感動させられます。その具体的な話は、前回の中国調査記でも「私（孫）はゴマをする人間ではありません」ということで書いたと思います。 前世 『不思議の科学』には書きましたが、フォーカス３５では前世の私に会いました。しかし顔がありませんでした。これは私に前世を教えないためだそうです。 宇宙人ユミットのことを書きましたが、彼らもあの世の研究をしています。そしてこう言っています。 「地球人は一つ、間違っている。それは前世リーディングをしたとき、たいていの人は、自分の前世にアクセスできたと信じているが、あれは前世を教えることが好きな霊からの、間違った情報だ」と。 ふうむ、そういうこともあるかも知れないと思いますよね。 では、何のために前世を教えないのか・・・、それは白紙の状態に戻ることが必要だからではないでしょうか？ そう考えると、現世での経験とは、何でしょうか？ 罪悪感 罪悪感はありますか？ おそらく、本当の自分に遭遇するための最も大きな障害は、罪悪感ではないかと思うようになりました。 もちろん、私だって本当の自分であるためには、まだまだ常識という殻を脱がなくてはなりません。脱ぎたいです。 それでも罪悪感は随分と少なくなりました。仙人の「時空の旅」の後からです。 メッセージを消すこと、他人を批判すること・・等々。一般的に「成長した人間」はそういうことはしないでしょう。かっこよく大きな心で包み込むでしょう。しかし私はそういう人間ではありません。 いいですか、私はもともと、そういう人間ではないのです。だったら、そういう人間を演じてはならないのです。もともとそういう人間でない人間が、崇高な人間になることは不可能です（でも、ひょっとするとみなさんがやろうとしていることかも知れません）。 私は色々な場面で、私の欲望をむき出しに生きることに、罪悪感を抱かなくなってしまったのです。 これを読むみなさんは、「ああ、そういう人間はなりたくない」と思ったでしょうか。 おまけに、私は無責任が良いとまで言うようになりました。 しかし、あらゆるキーは、ここにあると思います。ただ今のところ、論理的な言葉にならないのです。 悪魔 この世の中で悪魔が果たした役割は大きいと思います。神だけなら、アダムとイブはいまだにエデンの園にいました。 神は体制であり、権力です。神によって罪悪感が作られ、罪の意識が生じました。 罪を作り出す原因を欠点としました。罪は悪いものだから、欠点は直すべきものとされました。罪を犯せば地獄に落ちると言われました。 そうして、人間の半分（長所）は肯定され、半分（短所）は否定されました。 神は肯定され、悪魔は否定されました。天国は肯定され、地獄は否定されました。 人間はやりたい放題やってきたと批判されます（本当のしたい事はしてこなかったかも知れないのに）。そして今、この地球に天罰が来るとまで言われています。 それを避けるために、次元上昇（アセンション）しなければならないと言われます。 しかし本当はデセンションしなければならないのではないでしょうか。 悪魔の次元にまで降りて、神と融合させなければならないのではないでしょうか。 お陰様は悪魔ととても仲がいい、そう思えて仕方がありません。 そうです。神も悪魔も善も悪も陰も陽も縛られも自由も・・・、ぜ〜〜〜んぶ、自分の中にあるのです。そしてそれは一つです。 だから、ここからが大切なところですが、選択してはいけないのです。これって解りますか？ あなたが瞬間に行う行為の中には、神も悪魔も善も悪も陰も陽も全てが入っているのです。だから善だけを選択しようとすると、悪が罪悪感となり、ストレスを発生させるのです。選択をするという行為の中には、もはや、自由なあなたはありません。 言い方を変えれば、あなたが生命を懸けて行う行為に、悪はないのです。もっと言えば善もないのですが・・。 あるのは、あなたと神が一体となった存在のみです。至福の瞬間です。 私が非日常を経験しに行きたいのは、とにかく殻を破りたいのです。 選択をする・・これって良いことに決まってましたよね。 責任を持つ・・これも良いことに決まってましたよね。 それが悪いことなのですよ。本当に驚きです。日常の中では絶対に遭遇できなかったと思います。 未来が見たい 『不思議の科学』を出して以来、私の所には孫さんへの依頼がたくさん来ます。 妹を生き返らせて欲しい、両親を生き返らせて欲しい、赤ん坊を生き返らせて欲しい、必ず「森田さんの本を読んで希望がわいてきました。いつまでも待ちます。順番に入れておいて下さい」というコメント付きで。 私は手紙の返事を出しません。だってＥメールでさえ、返事は出しませんから・・。 孫さんはプレッシャーが嫌いです。待っている時、彼女は出来ません。孫さんは私に会う前、二度と日本人には会わないと言っていました。一つの理由は日本人は待っているからなのです。また、日本人は取っていくだけ・・とも言っていました。 罪悪感ですが、人がそう思えば罪悪感なのでしょう。昔、自己変革セミナーに出たとき、一度だけしたカンニングに対し、ものすごい罪悪感を持っていた人がいました。 レーニンは革命前に、「革命後は婚姻制度を無くす」と言っていたそうです。結婚は私有財産と同じだからだそうです。しかし実現しませんでした。人が「自由な個人」になると、体制に反逆すると感じたからです。 人は死んでも死にません。しかし死人にも自由があります。彼らにも輪廻転生する自由はあります。健一は既にそのサイクルに入っている様子です。 でも、そのうち不老不死になると思います。死ぬ必要がなくなる世の中が来ます。 私は未来を垣間見てみたいのです。今回の生で、生きているうちに。 選択と自由 私なんて自信過剰の方だから、高校時代の頃から「自分はこれで完璧だ」と思っていました（まったくのバカな高校生でしたが）。 １０年くらい前に受けた自己変革セミナーでも、事前アンケートには「私は何も悩みがなく、何も変えたいとは思いません。ただの興味半分でセミナーを受けます」なんて書いて出しました。 私の行ったのは、ライフダイナミックスというセミナーです。 二日目の夜に行われた赤黒ゲームという、先入観を指摘するゲームでは、多くの人が泣いていました。しかし私は自分もこのゲームの先入観に、バッチリはまったくせに、なぜかゲーム自体に腹を立てていました。 その三日目のことでした。選択の実習というのがありました。私は涙こそ出ませんでしたが、歩いて部屋を出ることが出来なかったのです。 「ああ、自分は今まで、選択という罠にはまっていたんだ」と思いました。そして人との障壁がかなり取れたと思いました。「こんどこそ、完璧だ」・・・そうも思いました。 フィリピンでは、超常現象に対して対等になっていきました。孫さんの蘇生には「うわっ！！」でした。体脱の世界は、「なんて広いんだろう・・」でした。 しかしそこに行くまで、私の心はプラスを向いていました。罪はいけない、悪はあると。 仙人の時空の旅では、悪魔の世界に入っていきました。本当に統一するときには、この悪の世界も一緒なんだと思いました。 私はそこで初めて完璧という言葉から解放されたのです。だって完璧というのは、あり得ないのですから。 「地球を愛しています」・・おお、ごくろうさんという感じです。 「人を殺しちゃいけない」・・・おお、たいそう立派なルールですねという感じです。 自由というものの中には、ルールは存在しないと思うのです。 「ルールは自分で決めるものだ」と言う人がいます。「善悪の基準も自分で決めるものだ」と言う人がいます。 実は、これも違うのです。選択をする瞬間に、善悪の基準やルールがあってはならないのです。 善悪の基準やルールは、その人の過去です。だって赤ちゃんにはそういう基準はないでしょう（でも赤ちゃんが最良ではないのですよ）。 善悪の基準はエゴです。エゴだから一貫性を取ろうとします。 私は出来るだけ何も考えずに書き込みをしています。そのために以前言ったことと違うことを言うかも知れません。それはある意味では「成長」しているのです。 昨日の自分と今日の自分は赤の他人です。そのくらい変わってしまいます。 でも、「昨日の自分と今日の自分は赤の他人」という表現は自分でも好きです。 人は長いこと連続性とかアイデンティティとかを重要視し過ぎました。そういうものは、過去との繋がりです。昨日と今日で、正反対のことを言ってもいいんです。 ですからみなさん、ここに書き込むときは、過去とまったく矛盾しても良いではないですか。その時の状態の自分を書き込んでしまいましょう。 成長の予感以来 成長の予感以来、面白いインスピレーションに出会うのです。江戸時代の人はどうだったかのかと・・。 自由が輸入される前の彼らは幸せだったかと。たぶん幸せでした。 では、現代人とどちらが幸せだったのか・・。たぶん現代人の方が幸せです。なぜなら、孤独だから。孤独感と幸福感はコインの裏表なのです。 そうそう、今まさに話題になっているのって、「執着」なのでしょうね。人はどこまで執着でき、どこまで解放できるか。 ある人を「私のもの」と考える限り、失ったときの悲しみが大きいのでしょう。私のものと考えなければ解放されます。 人は誰のものにもなることは出来ません。親子関係しかり、結婚しかり・・。 さて話は変わり、もう一つのインスピレーション・・それは死んでもエゴは残るのではないかということです。 フォーカス３５に至るまで私が仮に「陽の世界」と名付けた領域では、全てエゴが残ります。私達は死んでもエゴからは解放されません。 だから、だから、エゴを否定しない方法があるんじゃないかと・・ふと思ったのです。 あって当たり前とまではいきませんが、エゴのない世界（正確には意識しない世界かも知れない）を知ってしまったので、あって当たり前とは言いたくないけど、科学と宗教の融合があるような気がするのです。 だって、少なくとも私は両方に興味があるから・・。科学の世界にも身を置きたいし、精神世界にも身を置きたい・・。 とんでもない欲望 そんなに成長したいでしょうか？ 私は、成長欲求をあまり自覚できないのです。ろくでもない人間でいいと思っています。 でも新しい生き方を発見するのは好きなのです。ほほーーーー、こういう視点もあったのかと・・。 私は自分自身を発見するなんて、どうでもいいのです。自分を見つめることによって、自分以外の何かが見えないとつまらない・・。 だから「もりけんさんは心が広いよ」なんて言われると、困ってしまいます。全然広くないし、第一、広くなろうとも思いません。 とんでもないと怒られるかも知れませんが、私は一昨日、ブッダやキリストや老子やクリシュナムーティや和尚やＥＯ達が色褪せて見えてしまったのです。 私はその時、４Ｄメータに３本目のバナナのサンプル「バナ嬢」を繋いで瞑想していたのです。 瞑想は５月の中国ツアー以来、やったことがありませんでした。あれ以来、私はいつも瞑想状態なので、何も足を組んでやる必要がなかったのです。 その時は奇妙な気持ちに襲われ、『本当の自分との遭遇（Ｈｉｇｈｅｒ）』のＣＤをかけながら瞑想を始めました。 するとバナ嬢の音が気になり始め、ＣＤを止めました。バナ嬢の音だけが深夜の部屋に充満しました。 ４Ｄメータの音は、少しかなしげです。呻くような感じの音です。それを聞いているうちに、閃きが全身を駆け巡りました。 私たち人間はなぜ知性を持っているのかということです。なぜ科学を持っているかということです。これらは既に悟った人達のほとんどが否定している要素です。 しかし彼らより我々現代人の方が自由だと思ったのです。 六次元体験ですら言葉にならないのに、新しい問題が出てきてしまいました。 キリスト・仏陀を超えたい・・これはとんでもない欲望かも知れません。 エデンからの脱出 エデンの園の話は昔話ではありません。 今も我々は知恵の実を食べ続けています。エデンの園から追い出され続けています。悪魔の囁きで。しかし悪魔が自由度を上げていると、誰が思うでしょうか？ 我々は融合だけに向かってはいません。常に分離し続けています。 それは人間が成長を続けているからです。植物や動物とは別に。 人間だけは成長するという奇妙な動物です。我々は２０００年前の悟りでは生きることが出来ないくらい、エデンから出続けています。 エデンの園の神話は子供の成長に喩えることが出来ます。 子供は母親のお腹にいた時は、エデンの園だったのです。人は人類の歴史そのものを体内で辿るという話があります。腹水が海水に似ているとも言われますし・・。 哺乳類が辿った経過を体内で辿るのです。しかしエデンの話は精神世界の話です。エデンにいた時は人間は動物そのものでした。アダムとイブは衣服も着ていませんでした。 しかし知恵の実を食べるとイチジクの葉でアソコを隠すようになります。 実際の子供も同じです。大人になるにつれて羞恥心が出てきます。 さて、ここを見ている方に質問です。エデンから出るというのは、ゼロかイチの世界でしょうか？境界線のようなものがあり、そこを出てしまえば完璧に出たことになるのでしょうか？ 私はここに一つの仮説を持っています。人類が地球と一緒に誕生した時から、「エデンから徐々に出続けている」のです。 エデンから出続けるとはどういうことかと言うと、人間として完成し続けているのです。つまりそこから一歩出たから終わりではないのです。 それは子供がお母さんから生まれ出てから、死ぬまで成長し続けるのと同じです。 では、エデンから出るとどうなるのでしょうか？デメリットとして、より孤独になることです。独立した個として切り離されていくのです。 だから私は、孤独感を持っている人ほど成長していると思います。しかしそのままでは不安定です。だからパートナーが欲しくなります。これには二つのやり方があります。 一つは執着という方法です。恋人、子供、世間に執着するのです。執着することによって、孤独感を忘れようとします。 もう一つは、孤独感を保持したまま解消に向かうことです。愛とか創造だと思います。 江戸時代は自由恋愛は極めて少なかったと言われています。他者からの縁で結婚したのです。この原因は彼らは、あまり孤独ではなかったのだと思います。 福沢諭吉がFreedomという単語を自由という言葉に訳して、日本に初めて自由が輸入されます。職業が自由に選べる社会に変わります。 これは、単に社会が変わったのだと思いますか？私は人間が成長したのだと思えるのです。個の成長が社会を成長させるのです。 明治維新によって、日本人は士農工商というエデンから一歩外に出たのです。 こうやって、歴史はエデンから遠ざかる方向に進化します。これは良いことなのです。 しかし嘘の神はそれを最初の罪だとしました。しかし本当の神がいるとすれば、最初の思惑通りです。本当の神はこの宇宙に自由を実現させたいのです。それしか考えようがありません、私には・・。 「もっとエデンから出なさい、私が応援しているから」と言っているはずです。蛇もサタンも神の元々の計画なのです。 これは観念的な話なので、一度には理解できないかも知れません。そのうち、分かりやすい例などが見つかったらお話します。 さて、話は続きます。 ２５００年前のブッダ、２０００年前のキリストの時代とは、エデンとの距離が違うはずなのです。私達は２０００年かけて、ずっとずっとエデンから遠くに出ているはずです。 無にするべき個人のエゴも、随分と成長しているはずなのです。 エデンから出ることがサタンではなく神の仕業なら、無になることによって自己実現しようとするのは、果たして神の意志に沿っているのでしょうか？ 仏陀が現在の世の中に生きていれば、同様の悟りを得たでしょうか？違うような気がします。無にすべき個が大きく成長しすぎているからです。 つまり、私達はどんどん変化をし続けているので、古人の悟りをそのまま持ってこられないのではないでしょうか？ とりあえず、私がバナ嬢から得たインスピレーションはここまでです。 バナ嬢は大変に美味しかったです。あの房にはバナ子、バキ、バナ嬢の三本が付いていました。最後のバナ嬢だけが不思議研究所を見ることができました。 そして私がこれを入れている間、私にインスピレーションを与え続けました。食べ終わっても、まだ良い香りが漂っています。 バナ嬢はまだエデンの園にいるのです。私たち人間と、どちらが幸せでしょうか？ 私が行った死後の世界は、感情が希薄でした。死後の世界は、エデンの園にとても近い位置にあると思います。 しかし魂は、再びエデンからの脱出劇を演じたくて肉体に宿るのかも知れません。 エデンの園からの脱出２ エデンの園という単語を使ったために宗教と人類史のような方向になりそうなので、再び書き込みます。 エデンの園は、個人だけの問題です。言い方を変えれば自我の成長かも知れません。 人間が他の動物とどのように違うのかは、自我を持っているということですよね。自我を持って困るのは、孤独が増大してしまうことです。 私はカップルがうまくいくかどうかは、孤独の度合いが同じかどうかにかかっているのではないかと思います。 一方が孤独感が多く一方が少ないのは、問題が多いのです。人は自分ようにしか相手を愛せないからです。 瞬間を生きることによってエゴを落とすのは、なかなか良い方法です。神が落ちればエゴも落ちる・・ブッダの言ったこの言葉も、なかなかの方法です。 それは瞑想によって作り出すことが出来ます。過去と未来を落としていき、現在の瞬間だけに漂います。私は仙人の修行でその方法を知ってしまいました。これは何とも言えないエクシタシーがあります。 しかし一つの疑問が持ち上がりました。それは知性や科学です。 私は現代社会が息詰まっているとか、地球を破壊しているとか、そんな風には考えません。昔よりも自由になっていると思います。 それは瞑想法でそうなったのでしょうか？たぶん違います。私たちは別の要因で自由になったのです。しかし今のところ、その原因が私には分かりません。 しかし結果として自由になっています。そうなると疑問も増大します。「私たち個人はどこに向かっていけばいいのか？」という疑問です。 この疑問に答えられる人は、数少ないと思います。私はその答えが欲しいのです。 エデンの園からの脱出など、どうでも良いのです。 気づいた予感 私の頭の中だけの言葉で言います。だからみなさんには難解だと思います。 時間というものが存在する意識の次元から、再び瞬間に戻るのです。すると瞬間の状態が変わっている・・。そう、フィードバックのようなものです。 この閃きがあった時、私の心は随分と解放されました。と同時にプラントーンが鳴り始めたのです。今も鳴っています。まるで私の気づきを喜んでいるかのように。 「内側を見ろ」といいます。誰が言ったか？ブッダ達がです。達と書いたのは、グル達だと言う意味です。 しかし、やはり外側なのです。外側に心を開くことなのです。内側じゃない、外側です、あくまでも。外側に心を開いた時、「私」がここにあってはいけません。「私」は対象物の中にあります。 あぁ、そうなんだ・・。やっと大きな扉が開く予感がします。 内側に入り瞑想状態になれば、確かにエゴは消滅します。誰でもない私になれます。 しかしその状態は、エデンの園（動物の世界）と瓜二つです。エゴは消滅しますが、個も無になります。 しかし「私」が相手の中に入った時、個は無になっていません。個は消滅せずして相手と合一します。 仏陀は内側に悟りました。しかし現代人は外側に悟ります。それでも瞬間に生きることには変わりありません。 無くはない、空でもない、ただ、相手のところに飛んでいるだけ・・。 外に出すというのは、同化とはちょっとニュアンスが違います。相手と話をする時、相手の中に自分の魂を入れてしまうイメージです。具体的には自分の事を考えないのです。 相手が何か言うと、何て応戦しようかと自分の世界に入ってしまいましが、感覚を全て外に出してしまい、言うに任せるのです。 支離滅裂、それで結構・・・しかし正直な自分がそこにいた・・そういう感じなのです。 私はここの書き込みで、何も考えずに書くという楽しみを味わっています。 私達はどこから来て、どこに向かっているのか。どこにも向かってはいない。ただ相手の中に入っていく。愛は止まっていない、ダイナミックです。 動き続けること、生命を出し続けること。瞑想だけじゃない・・。 でも、これは私の第二インスピレーションで、他のインスピレーションとの整合性が取れていません。 社会使命と正義 私も社会のことは考えているのです。 私は今年で４８歳になりますが、私が高校の時は学園紛争でした。大学に入った頃も、まだ続いていました。 当時、自分の事だけを考えていると言ったら、「総括」をくらうところでしょうか。 私も討論の中では、かなり頑張っていました。ナイフのように尖っていました。それでも「お前と話していると幼稚園児と話しているみたいだ」と言われたことがあります。 彼らは卒業して社会に出て、今は普通の生活をしています。 私は相変わらずの幼稚園児ですが、あの時の人達の中では、ひょっとすると私が最も社会を考えているとさえ思います。 それでもここでは、それを前面に出したくはありません。出すと、往々にして社会のため、あるいは地球のための人間になるからです。 そちらの視点から論ずるＨＰは沢山あるでしょうから、そういう人はそちらでどうぞ・・という感じです。正義感でいっぱいの人も、どうぞそちらで・・です。 個人が解放され、幸せになれば、地球は楽しく再生されると思っています。 しかし、本当は私も、社会に興味があります。今一番の興味は、社会は何故、今まで「ある」ことに反対してきたのかです。 あることとなることは、どこかで説明していると思いますので省略です。 「あること」を認めてしまうと、権力側にとって不利になるからだという論旨もありますが、私は人間が自ら「あること」を捨てたいのではないかと思えてなりません。 善悪の基準 命を奪うこと・・私はそれさえも根本的な悪とは考えません。もちろん自分の関係者がそういう目に遭えば頭に来ますよ。私はそいつをぶっ殺すかも知れません。 しかし悪だとは言い切れないのです。客観的な悪と、ぶっ殺したいという感情は別物だと思います。 なぜ悪でないかと言えば、答は簡単です。小説を読めば、殺人が悪でないことは分かると思います。悪だと言う人は、小説の読み方が深くありません、たぶん・・。 それに殺人が悪だとするのは、正義感に他ならないと思います。正義感の方がよっぽど悪だと思います。正義感は自分が正直になることを阻みます。だから法律をなくせば、世の中は良くなると思います。 ただ、この議論は不毛に終わるはずです。だって、殺人が悪ではないとはほとんどの人は言わないでしょうし、悪でない側の論理に勝ち目はないのですから・・。 自分の気持ちが悪かったから悪だのと言うのは、やはり・・・ですよね。 それは善悪ではなく、単に「お前の言ったことで俺は気分を悪くした」と言えばよいのですよね。 私は「そういうの、好きじゃない」とよく言いますが、「好き嫌いでものを判断されちゃあ、困る」と反論されたことがあります。 しかし、世の中の全ては好き嫌いだと思うのですが・・。それが格好悪いから善悪という単語が出てくるのではないでしょうか。 私がやっている仕事は、社会的にこういう意味がある・・とか、世の中を変えるためにやっている・・とか・・じゃなく、・・好きだからやっていると言えばいいのですよね。 現在のところ、好き嫌いでものを言うのは、次元が低いことのように思われているようです 自由からの逃避 私はイエスを最近、評価し始めました。彼は磔になってから、やっと悟ったのではないかと思います。 「神よ、私を見捨てたもうか・・」、経過、「あなたの御心にお任せします。」この経過の部分において悟ったのだと思います。 しかし仏陀はもっと前から悟ってしまいました。 この二人は、環境が違うという決定的差があると思います。キリストはあの環境で、よくやったと思います。仏陀は恵まれ過ぎているとさえ思います。 人間は自由ほど怖いものはない、そう思います。だから「あること」から逃避したくなるのかも知れません。 究極の自由と究極の逃避は、形態はほとんど同じだと思います。 仏陀とキリストは究極の自由を説きました（と思います）が、その方法が究極の逃避に似ているため、後世の宗教組織では、逃避側に傾いたのではないでしょうか・・。 瞑想によって自己の中に入る、そして究極の自由を見つける・・。 瞑想を主にやっていたオウムがなぜああなったか・・。それは究極の自由と究極の逃避は、形態はほとんど同じだということに起因しないでしょうか？ 六次元のレポートは人に見せてはならない、体験せずして結果を見ることは、それを見た人を別の世界に誘導する可能性があるからです・・これは仙人導師が言った言葉です。 エゴ 人間は教育によって、成長しなさい、欠点を直しなさい、と言われてきました。当然エゴはいけないと言われてきました。たぶん、個性を出しすぎると、色々とまずい事が起こるからでしょう。 よーく考えてみて下さい。もしあなたが無人島に一人で住んでいたら、エゴや欠点は出てくるでしょうか？その時は１００％内に向かい、１００％外に向かっているのではないでしょうか？あなたは解放されているはずです。 他人の視点がなければエゴは出てこないというのが私の考えです。だけどあなた自身であることには代わりありません。無人島だろうが社会の中だろうが、あなたはあなたです。 だとすれば、エゴは観念として創造されたもの考えることが出来るのではないでしょうか。 エゴはもともとなかった・・あなたはもともと解放されている・・。 決して煩悩を「無」にするのではない、仏性を広げさせて・・というのは私の台詞ではなく、石井先生の台詞ではないでしょうか（手元に本がないので分からないですが）。 光と闇 なぜ仙人修行では、陰が強調されたか・・それは不老不死が闇の世界だからです。 私達は「光」を善だと思ってきました。光に対しては何の疑問も持ちませんでした。光を見たと言えば肯定されました。光の気付きだと言えば賞賛されました。 ああ、なんて私は常識的だったのでしょうか・・光に対して・・。人間にとって、闇がいかに重要なものかを忘れていました。 光には始まりと終わりがあり、闇は永遠だったのです。光は存在、闇は非存在です。 私達はいつも存在していたいと思う、だから光を求めている。光がエゴだった・・。 私は闇でも何の恐怖も感じません。そこに恐怖があると、体脱は難しいかも知れません。 私が闇を怖くないのは、どこかで神を信じているのではないかと思います。 不思議な調査で、どうして怖くないのですか、と訊かれたりします。発信器をお腹に入れられても、私は光と闇の世界の神様を全て信じているのです。だからちっとも怖くありません。 そういう神の世界そのものに、悪は存在しないと思うのです。試練を与えているようなケチな神も、いないと思うのです。 全ての光が消え失せた時、そこには神しかいないのではないでしょうか。 二つの悟りの融合 さて、私が現在、何を悩んでいるかを書きたいと思います。 仙人の六次元体験によれば、 ・瞬間に生きる ・そうすればエゴは消滅する ・過去のイヤなことも、すべて肯定される ・世界は微細 ・無になれば責任からも解放される 実はこの生き方は、私ももともと持っていたものなのですが、全開できなかっただけの話です。責任やら正義感が出てきて、ブレーキをかけてしまっていたのです。 さて、ここまでは良いです。ここまではブッダなどの悟りにも、若干近いような気がします。 問題は、この生き方を全面的に良しと出来ない私がいるのです。何故かと言うと、私の中では、自由は科学や知性と対立しないのです。 上に挙げた方法だと、科学や知性は落とさなければならないのです。 科学的な悟り方・・そういうものがあるような気がしてなりません。 六次元サイドを宗教的悟りだと名付け、知性サイドを科学的悟りと名付ければ、この二つの悟りが融合しない限り、地球は分裂してしまうのではないでしょうか・・。 だって、一方は一方を否定しすぎます。仲良くする方法があると思うのです。 どうすればいいか・・。 私の精一杯 私は私の事で精一杯なのです。どんな精一杯が降りかかっているかというと、「私が考えてきた自由とは、私のエゴのための自由だったのではないか」という・・。 だとすると、エデンの園から出たという失楽園物語を、全く肯定できなくなります。私は今まで、失楽園を完璧に肯定してきたのですが・・。 どうしてこんなことになったのかと言えば、例の如く、発想の転換を試みたわけです。自由とは非エゴではなく、エゴかも知れないという転換を・・すると、パッと転換できました。 もしもこれ（自由＝エゴにとっての自由）が正しいとすれば、歴史は逆の方向に向かっています。エゴはどんどん増すばかり。確かにそれは言えているかも知れませんが・・。 しかしこの方向性は、私の感性が反対しています。でも困ったことに、理由が分からないのです。理由が分からなく、何となく違うと思うだけ・・。 これを読んでいるみなさんは、理解不能かも知れません。だって本人だって分からないのですから・・。 しかし混乱は、私が過去においてこの種の書き込みはしてこなかったのが原因ではないでしょうか。私はいままで結果しか発表しなかったのかも知れません。 しかし今私が書き込んでいるのは、結果ではなく経過です。 ただし、人には経過しかあり得ないという話もあります。結果は死ぬ時にしか出ません。人というものを理解するのは、死後でしかあり得ないかも・・。 生きているうちは、全てが経過です。だから理解したと思った瞬間、それは過去のものとなります。過去は死んでいます。 「あれ、もりけんさんは今まで言ってきた事と違う」と言った瞬間、人生は経過であることを忘れています。 私は変化していく経過を楽しみたいです。だから今、楽しくてしかたがありません。 自由がエゴの味方だとすると、歴史はエゴの方向に進んでいることになります。 しかし創造性と愛は、歴史と共に進歩していると思うのですが・・。 それはエゴが分離感を生み出し、分離感を克服するために芸術が出てきます。芸術はエゴが昇華した姿・・。 自我からの解放が自由でしょうか？確かにこれを自由だという人は多いです。ただ、それだとエデンの園にいた頃の方が自由じゃないでしょうか？ エデンの園では自我さえもなかったのですから。だとすれば子供の方が自由だと言えます。そしてもっと自由なのは動物です。 さらにもっと自由なのは植物です。彼らは自然そのものだから・・。動物は少しだけエデンを出ている・・。ああ、わからない・・。 今、私は悩んでいます。ずっと一つの命題を・・悩んで悩んで悩み通しています。 しかし震えるくらいに面白いです。何故でしょうか？理由は一つ、前人未踏の地だからです。 私は今、何の本も読んでいません。だって、どこの本を探しても書いていないでしょうから。自由と悟り・・ 面倒くさいから六次元体験を悟りとしてしまいました。私にとっては悟りだったからです。言語を越えた、あんなに凄いものを体験したのは、初めてだったからです。 ブッダに言わせれば「１００００００年早いよ」と言われそうですが、そんなことは知ったことではありません。 ところで、その悟りが自由とミスマッチなのです。別にマッチさせなくても良いのですが、私が納得しません。物事は言語で分かるよりも感覚で分からないといけません。その感覚にマッチしないのです（六次元体験が知性と科学なら言語化できました、もともと・・）。 私はこの悩みを早く解決したいれけど、したくない自分もいます。だってこういう問題に悩むのは、震えるくらい楽しいのだから・・。早く解決させちゃ、もったいないです。 仏陀・キリストを超えた悟り まずい事を書いちゃったなぁ、「悟った」だなんて・・・この言葉ほど、誤解されるものは、他に無いだろうなぁ・・・なーーんて、全然思っていない私なのです。 １００年早いと、仏陀を始め、みなさまに言われそうですが、私はブッダを超えたいのです。そうでなければ、人は生を受けた意味がありません。 超えるという表現よりは、「自分の悟りを」という意味です。おそらく最大の欲望です、これは・・。 私は今、仏陀・キリストの悟りが、現代に通用するとは思わないというインスピレーションを受けています。彼らの悟りをなぜ「正解の悟り」としてしまうのか・・・。 それが悟りと自由という問題・・。 もう一つあります。それは理科系的悟りという問題です。科学技術が発達した現代には、それなりの・・。 昔、全てが「悟って」いれば、なぜ歴史という時間の流れが必要なのでしょうか？あの時点で歴史は終わっていてもいいはずです。 何かが不完全だから、こうして物質として残っているのではないでしょうか？ 私は決してブッダを批判してはいません。ブッダに惚れ込んでいます。 それでも彼の悟りは完全な悟りではなかったような気がするのです。私が彼を超えたいと思った点は、それです。全くバカげています。 家庭を捨てて、一方では茨の道を歩いて悟ったノウハウは、ごく普通の私達には分からないというわけです。 本当の悟りは、ごく普通の生活で起こるものだと思います。 キリストについて言えば、彼の出現で世界は悪くなったとさえ言えます、悪いけど・・。 誤解して伝わりすぎています。そんな誤解されるような悟りは、伝搬させるべきではないのです。おまけにキリストは弟子なんかとったりしているから、受け入れられようとしていたのです。 キリストや仏陀を賛美する人達は、本当は分かっていないのではないでしょうか。分かっていれば、賛美も出来ないはずです。仏陀を生きていれば、それすらも分からない・・。 不自由宣言 私は不自由です。なぜ不自由宣言か・・。 悟ったなどと書いたために、もりけんは自由になったのではないかとか、全てを受け入れる心の広い人間になったのではないかという誤解があるために、あえて不自由を宣言しました。 私はまだまだ「途上」です。ほんの小僧です。しかし不自由宣言を入れることによって私は自由に近づきます。 もう一つ、私達は、永遠に自由を達成することはあり得ません。さらに、求めてはならなりません。求めれば、それに捕まってしまう・・。 どうもみなさんと、自由の考え方がだいぶ違うような気がします。 私にとって自由とは、自然からの距離なのです。 やりたい事をやることとか、囚われていないとか、そういうことはあまり関係ないのです。 だから自由と悟りについて悩んでいても、ひょっとすると、みなさんとだいぶ違うかも知れません。 距離の差 人がそれぞれ違うと考えるのは、神がいると仮定しているからではないでしょうか？ 神が存在しなければ、あったとしても非常に微細な存在であれば、私達に基本的な違いはなくなります。 神に人格を与えると、人は分離する側が強調されると思うのです。神に個性があるように、私達もそれぞれ個性を持っていると・・。人の分だけ地獄も天国もあると・・。 この場合、たぶん宇宙の存在意味が生まれ、愛や慈悲を目指すという目標が与えられると思うのです。 しかし神から人格が無くなると、私たちは根底で繋がっている方に、より焦点が当てられると思います。この場合、宇宙に存在理由はなくなり、目的もなくなるはずです。目的がなくなると瞬間に生きることが可能になり、愛も生まれるわけです。自動的に・・。 私達は自然からの距離があると書いたのは、その差を縮めようとすることがエネルギーになると思うのです。それが創造的行為であったり、愛であったり・・・。自然と一体化していればそういうエネルギーは生まれてこないですから。 しかし私が迷っている（悩んでいる）のは、仏陀は距離の差を無くする方向・・もっと言えば、もともと無かったという方向で悟ったような気がするのです。それは逆に自然に反するのではないかと思うのです。 まぁ、これは悩みと言っても、とても楽しい悩みですが・・。 私は意味付けしない 私は出来事に意味付けをしません。だって、世界は自分のためにだけ、動いてはいませんから。 今世で生まれる前に誰と会うかを決めてきたと言う人までいます。その人にとって、他者とは何でしょうか？　その人を成長させるための道具でしょうか？ 意味付けなく出会い、意味付けなく愛し合い、意味づけなく死んでいく・・そういうのがあったら、最高です。 偶然の出会い、偶然の愛・・。 天人合一 中国紀行で道（タオ）について書いたように、もともと道教は天人合一を目指しているようです。孫さんまでもが言ってますし・・。 ところで天とは我々の宇宙だけではなく、全ての時空全体なのです。私が感じた限りでは。ある意味では無限かも知れないと思っています。 子供はタオそのものではないらしいのです。子供がタオなら、何も成長する必要はないからです。大人になってから還童することがタオらしいのです。 しかし、何しろ私も修行の身の上・・。 前回の修行風景 これは導師と山の上で語り合っている（笑）ところです。 とにかく、シンセンの山の中にはこんなに素敵な所があります。まるで仙人修行のために出来たようなものです。夢のような一週間でした。 実は語り合ってなどいないのです。なんか、ただただ、空気を吸っているという感じでした。 自分の存在理由 超能力や気功を研究したり、はたまた世界の存在について研究したり・・つまり自分から見た世界を研究することが、何故そんなに面白いのでしょうか？ 結局のところ、自分自身の存在意義という視点が加わらないで、何が面白いのでしょうか？そういう風に思うようになったのかも知れません。このＨＰ全体がです。 知識を知れば知るほど、知ることは少なくなる・・老子の言葉です。言えてるかも知れません。 導師はある時期山に入り、本格的に修行したと聞きます。しかしすぐに出てきて、都会のマンション暮らし。そこで個人的にアートをしているだけ。弟子とは酒を飲んでどんちゃん騒ぎ。孫さんも酒を飲んで瞑想・・。 しかし本当の不思議は、私達が日常生活で「生」を受けているということ。 昨日、『聖書の奇蹟（イエスと超能力）』という本を読みました。催眠でイエスの魂にアクセスし、色々な情報を引き出しているのですが、あの世で「壁を突破する」というくだりが出てきます。 私のモンロー体験からすればフォーカス３５を越えることかも知れません。 「どんな人が越えられるか」という質問にイエスは、「修行をした人よりも、平凡に子供を育てたりしている方が簡単に越える」と答えているくだりがあります。 本当の悟り、あるいは自分の存在理由は、普通の生活の中でこそ分かるのかも知れないと思いました。難しい知識など要らないのです、きっと・・。 モンローさんの本にもこんなくだりがあります。「輪廻の最終回に入った人は、最も平凡な人生を送る。」 坂本龍馬のような人は新参者なのです。 あと『聖書の奇蹟』という本には、ブッダやキリストも輪廻しているという情報が載っています。私はこの二人がいなかったら、歴史はもっと良い方向にいっていたとさえ思えるのですが・・。 昨日、紀伊国屋書店に行き、１時間も本を探したのですが、とうとう読みたい本は見つかりませんでした。明日からのモンロー行きに備えて買い込みたかったのですが・・。 ブッダやキリストを絶賛する本は非常に多いのです。言えることは、著者が「私は彼を理解したんだ」と言うような内容ばかり・・。無だの空だのと、概念ばかり・・。 ものごころついた高校時代から、何年も本を読みませんでした。今から考えると、それは良かったと思います。 孤独感 孤独感・・これは非常に難しい問題です。 以前、エデンの園から出る話をしましたが、エデンの園は私にとっての「自然」なのです。言い換えれば、精神的自然です。その「自然」からどれだけの距離を抜け出ることができたかが、私にとっての成長なのです。とても難しい概念かも知れません。 距離を持てば持つほど人は成長しますが、孤独感が増します。これは全体と融合したかどうかなど、問題ではありません。 何故かと言うと、人は常に融合した状態ではあり得ないのです。『不思議の科学』の一図には「ダイナミック」という言葉が書かれていると思いますが、まさに人は、ダイナミックにしか融合できないのです。 導師のマスターの絵をＨＰに出したことがありました。私はあれを見て感動したことも書きました。導師のマスターも、やはりダイナミックに融合しているのです。でなければ、芸術作品は作りません。 だからマスターも、とても孤独なのです。孤独という言葉が嫌いでしたら、分離感とでも言い換えましょうか・・。陰と陽に分離しているように、人間も自然と分離しているのです。 その分離を融合に持っていく時、人はエクスタシーを感じるわけです。だから孤独感の無い人は、融合感も無いのでしょう。 私は孤独感というものを、プラスイメージで捉えています。だから、それに浸る瞬間も、一種のエクスタシーがあります。 人が人を理解できないとすれば、孤独感（分離感）の度合いが違うのです。孤独感の薄い人は、孤独感の深い人を絶対に理解できないと思います、残念ながら・・。 それだけは表現しようがないからです。 非苦労話 うちの事務所は、ワンフロアーの小さな事務所です。私はそこで、自慢じゃないですが、２０年もやっています。会社を作るのは誰でも出来ますが、維持していくのが大変なことは、経営をしてみれば分かると思います。 私は財産はゼロです。それどころか、会社設立当時は親の破産（他人の保証人をやり、その人の破産）を受け継いで、７億円の借金がありました。やっとその返済が終わりました。 しかし、一度も苦労をしたことはありません。だから、私と苦労話を共有することは、出来ません。今、現実的な事で苦労している人？？悪いけど、興味ありません。 嫌な事は、するかしないか・・。 どちらかと言えば、イヤな事はしない方だと思います。だって嫌な仕事はしないで、好きな事ばかりやっていると思うから・・。 それでも好きな事ばかりでは、生きていけませんから・・・。 私の非苦労話が出たついでに、おばあちゃんの話をしましょう。 保証人事件が発覚した時、私達は家を出なければならなくなりました。私が２５歳の時です。その時、おばちゃんは私に訊きました。 「わたしも連れて行ってくれるかい？出来れば私もみんなと一緒に行きたいよう・・。」 私は両親に訊かねばならない関係上、即答しませんでした。すると次の日、荷物をまとめて、一人で老人ホームへ旅立ってしまいました。 彼女の口癖がありました。「人は鏡だよ、自分が笑えば相手も笑う。自分が嫌な顔をすれば、相手も嫌な顔になる。」 彼女は老人ホームに入ると、ボランティアやヘルパーがいるにも関わらず、他の人の食器の片づけや掃除まで、全てやりました。 彼女は頼まれた事をほとんど断ったことはありません。愚痴もこぼしません。 私が遊びに行くのをとても楽しみにしていて、行くと、お酒を出します。二人で一杯・・です。酒を禁じられているホームで、彼女だけは許されていました。 それは「私から酒をとったら、何が残るんじゃい」と言い、管理側を説得してしまったのです。だから彼女の所には定期的に酒屋が配達にきました。 しかし、その一杯は、私だけのためではなく、他の生活者と裏でこそっと一杯やる行為が、他の生活者たちの潤いの働きをしていたことは、後から知りました。 彼女の人生は、我が家で非保護者として生活していたときよりも、一段と輝いてしまいました。 亡くなる一週間ほど前から、みんなに「ありがとう」を言い始め、私が訪れた時も、何度か気が付いたように「ありがとうよ」と言いました。その３時間後に、本当に静かに１０５才の生涯を閉じました。 何故こんな話をしたかというと、彼女はホームの中では「断らない人」だったのです。しかし私が生まれ育つた中での経験では、彼女は断っているところもありました。 なぜ彼女はホームで断らなかったかというと、閉鎖的なコミュニティだったからではないでしょうか？ 人間関係から逃げられない状況にあるとすれば、拡大された自己のように他人を捉え、改善していく必要がある。どこかで彼女はそれを知っていたのだと思います。 （そうじゃないとあの世から言われるかも知れませんが。） 私も仕事で、どうしても断り切れない状況というのがあります。その時は、嫌々ながらでも、やってしまいます。すると、いつも状況が悪くなるのです。私が心底それをしたわけではないというのが、相手に伝わってしまうからです。 自分自身だと思って相手に接すれば良いのですが、自他の境を無くすなどという状況には、まだまだなれません。私の体験は、私を道徳者にはしてくれないのです。 だから、本当には分かっていないのだと思います。相変わらずエゴで満たされた私です。 フォーカス２７に行って、おばあちゃんに訊いてみたくなりました。どうやって嫌な気持ちを処理していたの？と。 「酒だよ、酒・・」こういう答が返ってきそうな気はしますが・・。 私がエデンから出たのは高校２年■ 私がエデンから出たのは、高校２年。だからとても遅いです。 その半年前に出会った同学年生と初めての恋に落ち、交換ノートを始め、さらに物理という教科が出現したときです。 物理の方程式というルールを作ったのは誰か？神はいるのか？ その後キリスト教関係の大学に入り、宗教学をとりまくり、初めて知ったのです。 「私はあの時、エデンを出たんだ」と・・。何もしないで自然と一体でいられた時代は終わりました。 戻ることは出来ます。逃避的な方法で自己を忘れればいいのです。それが嫌なら、前に進むしかありません。 前に進むこと・・それは自発的な行為の中にしか自然と一体になる方法はないと思ったのです。今でもそれは変わりません。 だから仏陀のように、一度光明を得て、それでＥＮＤ、終わり・・そんな風にならないのです。逆にそんな人生はつまらないのではないかと思います。 時空が無限なら、私は死ぬまで無限に前進したい。生きるということは、静的ではなく、動的だと思うのです。 一度悟ってＥＮＤではなく、悟り続けること・・変化の中で生を楽しむこと・・。 失楽園した私は、前進することでしか、もと来た自然に戻れないのです。 私は大学の時、放送研究会にいて、みんなで趣味で放送劇を作っていました。 四年の時に文化祭でやった「失われたマリア」という題の放送劇は、私が失楽園をテーマにして脚本を書き、演出をしたものです。１時間のラジオドラマです。 先日、久しぶりに聞きましたが、私の失楽園を、なかなかよく表現できています。 出入りの多い文化祭の会場で、客を一人も出さなかったという伝説にもなった名作です。 静的思考と動的思考 静的思考をしていませんか？静的思考とは、理屈による思考です。 私は静的思考に、真理は無いとさえ思うようになりました。 静的思考は論理的思考でもあります。論理的思考は、それを読んでいる時は分かったような気になるのですが、いわゆる頭で分かっただけで、身体では何にも分かっていません。 ある時期を境にして、このＨＰからは静的思考が一掃されたと思います。仙人体験を終わってからです。これはどこか、私の変化に関係があると思います。 動的思考は、言葉の定義を越えています。 このＨＰでも、言葉の向こう側を知ろうという動きがあると思います。それは動いているから、定義しようがないのです。 私の変化に対して、ついてくる人も多いです。こういう人は、とてもフレキシビリティが高いのでしょう。私の観念ではなく、私を通した向こう側の世界に興味があるのだと思います。 仙人の旅（時空の旅）以来私のファンになった多くは、最近私の元を去っています。私が「リリース」を言い始めたからです。リリースは動的です。時空の旅から帰ったときの私は静的だったからです。 インターネットは基本的には文字の世界です。そこで動的を表現するのは大変かも知れません。私はどちらかと言えば、行動主義を取っています。それは変わるための瞬間が欲しいからです。 孫さんの瞑想は動的です。止まって内を見るのではなく、動いて内を見るのではないでしょうか？ 書き込み期間：1999/06/06〜1999/09/09